1人でアパートにいるときはどうしたら...?近距離介護のジレンマ/石塚ワカメ

みなさまこんにちは。アルツハイマー型認知症を発症した実母の近距離介護を行っている石塚ワカメです。

前回の記事:旧友との再会...名前は出てこなくとも若い頃の記憶が溢れ出して

実母の認知症は、調子が良い時期とめっきり悪い時期があります。
ダウナー期に入ると、気分が落ち込むからなのか、使い方を忘れるからなのか、電話にもインターフォンにも反応しなくなります。

インターフォンに反応しないということは、デイサービスに行くこともままならず、朝お迎えに来たデイサービスの職員さんから電話がかかってくることが増えました。
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なので毎日、子ども達を保育園に送った足で実母のアパートに行き、スペアキーで部屋に入り、朝食を食べさせ、デイサービスへの送り出しをして、部屋の掃除をするのが日課になりました。

雨の日も風の日も病めるときも健やかなるときも、毎日実母のデイサービスの送迎に行くのは大変でしたが、イレギュラーに呼び出されるよりも、日課にしてしまったほうが気持ち的に楽なんですよね。

そんなある日、実母のアパートの部屋が畑のようなにおいがするので、掃除しがてら臭いのもとを探してみると...
植木鉢にあるものを見つけました!

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その後も、度々部屋のあちこちから実母によって隠されたブツが発掘されるように...。

実母は今までトイレでできないまでもオムツの中身は自分で処理できていたのですが、ついにそれも難しくなってしまったようです。

さらにその後、デイサービスのトイレで、手についたオムツの中身を壁に塗りつけてしまうことも...。
ケアマネジャーさん曰く「本人に悪意はなく、手についたものが何なのかわからず、不快感からやってしまったようです」とのこと。

手に何か臭いものがついてたら取りたいよね。
わかる、わかるけど...。
ついに、ついに始まってしまった...!

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絶望する頭のなかで、ふと昔、私が大きい方をおもらししてしまい、実母にものすごく叱られたことを思い出しました。

幼稚園に入る前の2~3歳の頃の記憶なのですが、お風呂場の床で夕日に照らされる自分のおもらしパンツの切ない絵面を今でも鮮明に覚えています。

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幼児期は、叱られたり恥ずかしい思いをした記憶も「経験」になる。

でも実母は進行性の色々なことを忘れてしまう病気で、よほどのことがない限り、今よりも病状が改善されることはない。

だから叱っても仕方がない。
病気だから仕方がない。

ケアマネジャー曰く、定期的にトイレに誘導すると良いとアドバイスをもらいました。まんがいちさわってしまっても、被害をトイレ内だけで抑えられる。

でも、1人でアパートにいるときは?
徘徊中にやってしまったら?
家で子どもたちといるときにやってしまったら...?

近距離介護を始めた当初から、長くは続けられないであろうとは薄々わかっていました。
でも、その限界値がどこなのか。限界を迎えたときにはどうしたらいいのか──。
怖くて不安でなるべく考えないようにしていましたが、いよいよそれらと向き合わなければならない時が来たことを感じ始めたのでした。

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記事に使用している画像はイメージです。

石塚ワカメ


70年代生まれのイラストレーター。二児を育てつつ、近距離に住む実母の介護も行う、仕事・育児・介護のトリプルハードワーカー。ブログ「ワカメ絵日記」を運営。著書に「妊娠さらし絵日記(飛鳥新社)」「毎日が育ジーザス!!(主婦の友社)」がある。

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