いつも私が世話してるのに...「家と土地を頼むよ」と兄にだけ言った80歳父に心底がっかり

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ちゃい
性別:女性
年齢:50
プロフィール:独身です。自営業を営んでいます。

いつも私が世話してるのに...「家と土地を頼むよ」と兄にだけ言った80歳父に心底がっかり 44.jpg

今年のお正月のことです。

両親と兄夫婦家族と私で恒例の新年のお祝いを兄宅で開きました

いつものように義姉と母の料理を食べて、お酒を飲みながら楽しく過ごしていました。

始まって二時間ほど経ち、母が早めに帰宅したタイミングでした。

父が兄に「家と土地を何とか維持してくれよな。頼むよ」と言いだしました。

何の脈絡もなくいきなりです。

言われた兄は戸惑った様子でしたが、父が何度も言うので「分かったよ」と答えていました。

すると父は今度は「ちょっと大きくて大変だろうがな」と自虐する様に笑いながら言いました。

何もない状態から自分は良くやっただろ? 

そう言いたかったのだろうし、私達にもそう言って欲しかったのだと思います。

父は80歳になります。

一昨年にガンを患ったこともあり、この数年で身体が弱ってきました。

出来ないことが増えたり、物忘れが目立つようになってきています。

一緒にいる時間の多い私は、見ていて不安を感じることが多くなりました。

本人も自信をなくしているのだと思います。

だから突然、そんなことを言いだしたのだと想像は出来るのですが、私は父が兄だけに向かって言ったことにとてもガッカリしました。

独身の身軽さと自営業ということもあり、父の土地の庭木の手入れなどは私がやっているからです。

仕事の合間に、いらない木を使い慣れない鋸で切ったり枝を剪定するのは、怪我もするし疲れます。

庭木のこと以外でも、普段から色々と頼られています。

運転を辞めた父が病気をした時には、いつも私が病院に一緒に行きます。

父の好きな銘柄のお酒も、売っているお店が限られていて一升瓶なので、私の仕事の車で行きます。

実家の灯油も配達代がもったいないという理由から私が買いに行きます。

疲れていたり忙しい時には、兄にも手を貸してほしいと思うこともあります。

実際に両親に意見した時も何度かありますが、聞き流されました。

きっと、私とはタイプが真逆な兄には頼みづらいのだろうと解釈して、それ以上は文句も言わずにやってきました。

兄は長男で家を継ぐので、後のことをお願いするのは当然です。

でも、ぜんぜん私の顔も見ず、言葉にも出てこなかったので「私は?」と思ってしまったのです。

分かってて無視された様な気分がしました。

お酒の席での話なので口は出しませんでしたが、どうしてだろうとずっとモヤモヤしています。

そしてこの時以来、一緒に食事をしている時に両親が庭の手入れの話を振って来ると、「お願いしたんだから兄に頼みなよ」と嫌みを言ってしまう自分がいます。

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