<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ちもて
性別:女
年齢:52
プロフィール:勝手気ままに暮らしたい、海外旅行大好き50代。
離れたところに暮らしている義母は、数カ月に1度ほど我が家へ遊びにきます。
息子が小学生や中学生の頃は、私たち夫婦の目の前で「無駄使いしないのよ」などと言いながらよくお小遣いを渡してくれていました。その時は必ず礼を言い、貯金をさせたりしていました。
それが、高校生になった頃からそのような場面を見ることもなくなり、義母からのお小遣いはなくなったのだなと思っていた私。ですが、実ははこっそりと私の知らないところで渡していたのです。それを知ったのは、ある日義母が夫に文句を言っているのを聞いたからでした。
「〇〇(息子のこと)は無駄使いしてないんでしょうね」と、義母のややキレ気味な口調が聞こえてきました。
何事?と驚いて義母のところに行ってみると、「しょっちゅうお小遣いを渡しているのに、何に使ったのか報告もないのよ」と言うではありませんか。慌てて義母に「全然知らなかったのですみません、ありがとうございます」と謝ると、「何に使ってもいいんだけどね、あれを買ったよ、これに使ったよ、とちゃんと報告して欲しいのよ」と言うのです。
夫は「へえ、小遣いあげてくれてたんだ、悪いねえ。俺にも内緒でくれよ」などと軽口を叩いていましたが、私は「催促しないと礼も言わない嫁」と言われたようで、なんだかモヤっとしました。
あとで息子に聞くと「だっておばあちゃん、いつも『ママには内緒ね』って言ってたから、言ったらダメだと思って」と悪びれもせず言います。
さらに息子が家にいない時は机の上にお小遣いを置いて帰ったりもしていたようです。「いや、内緒って言われても普通言うだろ...報告してよ!」と思った私。
「で、何に使ったの」と聞くと意外にも全部貯金していると言う息子。
ホッとしながらそれを自分で義母に報告するように、と教えました。すると息子は電話でのんきに「ママには内緒って言ってたでしょー。言ったほうがよかったのー?」などと義母と話しています。これに対し義母は義母で「内緒にしてていいのよー」と返しているので、「結局なんなのよ!」とモヤモヤっとしました。
それからは、義母が来たあとには必ず息子にお小遣いをもらったかどうか、いくらもらったのかと確認するようにしています。
しかし、あんな風に結局文句を言うくらいなら、初めから内緒になどせずに、私や夫が見ている前で渡してくれればいいのに、面倒くさい、と密かに毒づいてしまうのです。
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