みなさんこんにちは。
日々うさぎの魅力を発信している「うさぎのふうた」の飼い主です。
人間年齢だと...80歳⁉ もうすぐ9歳の「うさぎのふうた」が、若さを維持できている理由/ふうたの飼い主
先日、某大手検索サイトのニュースで、「減り続ける学校ウサギ 先生の働き方改革で世話が負担に」という記事を偶然目にしました。
その記事では、校舎内に設置された清潔なケージで、児童がうさぎのお世話をしている写真が掲載されていました。
ですが"学校ウサギ"というと、外に設置してある飼育小屋で暮らす白ウサギを思い出す方が多いと思います。
それは今も変わらず、日本の学校で飼われているうさぎは、外の厳しい環境で暮らしている子たちが圧倒的に多いのが現実です。
記事の冒頭には、「学校という教育の現場で、ウサギやニワトリの飼育をやめる動きが広がっている」といった内容が書かれていました。
そして、週末や祝日はもちろん、夏休みや冬休み、コロナウイルス禍での長期休校期間も、教員やボランティアが掃除や餌やりを毎日行っているが、動物たちの命をつなぐためとはいえ、それが負担になっている。
その一方で、飼育することで子どもたちの心の成長が促されるといった調査結果がある・・とも。
私は、この記事を読んでとても複雑な気持ちになりました。
・学校(教員)や地域によって、動物たちへの取り組み方も違えば考え方も違う。
・動物たちが生きていくための「予算」が組まれていない学校が非常に多い。
・動物たちの病気や怪我への対処、お世話をする人材の確保が困難。
確かに問題は山積みです。
日本中の学校で、この問題をすべて解決できる方法があるのかというと、現実的に不可能と言っていいでしょう。
でも、都合が悪くなると「負担」という言い方をすることに、とても違和感を覚えました。
かと言って、「お前に何ができるのか?」と問われても返す言葉はありません。
仮に、私が住んでいる地域の学校にこの問題を提起したところで、「部外者の戯言」として処理されるのは目に見えています。
だから今ここで、この場を借りて私が言いたいことは、問題の視点を変えて欲しいということ。
人間だけの都合、人間だけの問題として物事を考えるのではなく、過酷な環境で苦しんでいるのは、辛い思いをしているのは、今、飼育小屋で生きている動物たちということです。
うさぎの主食は牧草であり、キャベツやニンジンなど野菜の切れ端ではありません。
歯は伸び続け、不正咬合で食べられなくなり、痛みと空腹に耐えながら命を落とす子がたくさんいるでしょう。
喧嘩して傷口が膿んで病気になり、そのまま土の中で亡くなる子もいるでしょう。
飼育をやめる方向であるならば、今、生きている子たちに、なんとかして避妊・去勢手術を受けさせねばならないでしょう。
「予算がない」「人材がいない」「時間がない」で処理するのではなく、小さな命の立場になって、人としてどう行動すればいいかを考えていただきたい・・と私は思っています。
人間は困っている人を助けられます。
助けようと体が勝手に動きます。
それは相手が人間であっても、動物であっても同じであってもらいたい。
その想いを伝えることが、子どもたちに見せてあげることが、ひとつの情操教育となるのではないでしょうか。
ふうたの飼い主
※記事は私の個人的な見解ですので、考え方の一例として読んでいただけたら幸いです。
※写真はすべてイメージです。
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