「来月から残業を月30時間にしろ」現場を無視した号令に同僚が次々と辞め、ついに自分も...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:tatayayu
性別:男
年齢:43
プロフィール:ピアノ演奏・スポーツジム・プログラム入力・英会話・オンラインゲーム等、様々な趣味に生きる中年です。

32.jpg

現在、在宅ワークを色々しながら生活している自分ですが、自宅に篭りきりになると健康面が心配になります。

そこで肉体労働をすれば良い運動にもなると思い、工場内軽作業派遣というかたちで、週数回程働かせて頂いています。

そこの社員さんの「ある話」を聞いて、2016年に自分が退社した会社の事を思い出しました。

その話とは「残業が今まで多すぎたので、これからは残業は禁止」と上司から言われて、その社員さんや同僚の方が「出来るわけがない」と反発したという内容です。

自分も2016年まで働いていた血液検査会社で同じような命令をされ、従うことができず退職しました。

残業時間が多めの会社で働いているという方は、「こんな事になる可能性がある」ということを知っていただき、この話が何かの参考になれば幸いです。

まず当時の仕事内容は、自動車で病院に行き検体を回収し、依頼通り検査ができるスピッツ(色々な試薬がはいっている試験管で何種類もあります)が揃っているかどうかを確認して、適温で検査ラボへ届ける事。

簡単に聞こえるかもしれませんが、とても重要な仕事です。

もし間違えてしまうと、最悪の場合、確認をとるのに何日もかかります。

そうなると血液が古くなり、もう1度採取し直すことになり、病院様と患者様(重病の方もたくさん居ます)にとんでもない負担と迷惑がかかります。

顧客である「病院様」からの信用も、一瞬で失ってしまいます。

だから、失敗は絶対に出来ないんです。

仕事の流れは、まず会社でその日届ける検査結果報告書を受け取り、1日30カ所くらいの病院様に報告書を配りながら、次の依頼スピッツを受け取ります。

そして、夜に会社に戻り依頼されたスピッツを渡し終了。

これを毎日繰り返します。

きちんと確認をしていると定時を過ぎてしまうこともあり、月80時間ほどの残業が当たり前でした。

しかしある時、「来月から残業時間を月30時間以内にしろ」という指示が出たのです。

「とても無理」というのが大多数の意見でした。

血液は鮮度が重要なので、迅速に回収しなければなりません。

そのため早朝や深夜に、「待っているから今すぐ来て欲しい」という連絡が東京のさまざまな区(凄い広範囲とお思いください)から頻繁に入ります。

その時、回収に行ける担当者が近くにいるか...など、密に連携をとりながらでなくては到底うまく回せない仕事なのです。

私達の業務体制の悪さが原因ではなく、病院様の状況を優先したうえでのやむを得ない残業なのです。

鮮度を気にしなくて良いのなら、病院様に事情を説明しつつ、仲間内で担当病院の交換を行い、調整していけば将来的に残業時間の削減は実現できたかもしれません。

ですが、「今すぐに」という命令が障害になりました。

入念な準備もできず、時間短縮を優先するあまり各々が勝手に違う時間に回収に行ったり、時間内に担当する病院様を回り切れずに帰ってきたせいでクレームが起きたのです。

それが原因で上司との衝突も増え、職場の環境は酷い状態になってしまいました。

毎日誰かが失敗をしては揉めている、という状況が続いているうちに...突然1人が出勤しなくなりました。

とてもカバー出来ないので、同僚達と上司に対して「仕事を回せない」と何度も伝えましたが、「決まった事だから」というだけで解決策を検討しようともしません。

あきれ返ったベテランの同僚たちが次々と辞めていき、いつの間にか私が一番のベテランスタッフになっていたのです。

しかし、すでに事態は私1人の力ではどうすることもできないところまできています。

これまでも、経験豊富な複数のベテランが必死でフォローすることで、かろうじて業務を維持できていたのですから。

明らかに個人で解決できないレベルのクレームが次々と発生してしまいました。

そして、「お前のせいだ」と上司から注意をされることが増えました。

おそらく、新人に言っても仕方ないという理由で私が標的になったのでしょう。

理不尽な言われように、私もストレスが限界まで溜まり、結局辞めざるを得なくなりました。

同僚や顧客とも良好な関係で、給料も満足出来る会社でしたので、もう少し管理側が現場の事を理解してくれていれば、今でも働いていたと思います。

残念でなりません。

残業を減らすという試み自体はとても良い事です。

しかし、やり方があまりにもずさんでした。

どう対応するのが正解だったのでしょうか?

退職してから5年近く経った今も凄く気になります。

関連の体験記:「コーヒー代貸して」休憩のたびに借金して返さない50代同僚。撃退作戦の結果...「思わぬ効果」が!

関連の体験記:そりゃ、料理は好きだけど...同僚を自宅に呼び「ねえ、簡単なもの作ってよ」な夫に困ってます
関連の体験記:思い出される元夫の優しさ...。40歳で離婚し、故郷を離れ転職した私を襲ったストレスの日々

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

コメント一覧

時間は増えませんから人を増やすしかないですね。
匿名さんから匿名さんへの返信 | 2020.11.01
その通り人増やせ!  残業月30時間までって厚生労働省(今言い方違うかも?)からのお達しなので、会社も板挟みでそう言うしか無い状況だったんだろうなぁ。  てか月50時間時間が病院と擦り合わせる時間もらえればなんとかなるのかよ!?  それが出来るんだったらどんな怠勤だったのかと思う、、
その血液検査の会社は著者さんが辞めたその後はどうなったのでしょうね。気になります。上司や幹部が現場わかってくれないの本当につらいです。今私の職場でも諸々仕事が回りきらない旨上司に相談したら『一人一人のモチベーション上げれば大丈夫』だとさ。あげくミスを減らせだって。心底呆れた、ちゃんと人材育てる気一切なし!でもとにかくお前ら頑張れ、って事。今ギリギリなんたから今後は崩壊するよ
その会社どうなったんでしょうね…?病院の顧客さまの信用なくして、やっていけるものなのでしょうか…。
現場を見る能力のない経営側が、真面目な社員を苦しめて追い出し、業績も悪化する例のような話ですね。そんな無能がなぜ上にいるかというと、ゴマスリと他人の蹴落としが上手だから、上の世代に気に入られただけだったりするんですよね。そういう会社の行き着く先は、超絶ブラック社畜会社か、倒産か。関わらないが吉。

コメントする

この記事に関連する「みなさんの体験記」のキーワード

PAGE TOP