「病院に迎えに来て」って...「社交ダンス」のサークル活動が生きがいの76歳義父が入院して...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:のんのん
性別:女
年齢:45
プロフィール:子供2人と夫と暮らす45歳のパート勤務です。

「病院に迎えに来て」って...「社交ダンス」のサークル活動が生きがいの76歳義父が入院して... 33.jpg

車で30分くらいの所に一人で住んでいる76歳の義父の話です。

義父は勤めを退職後、地域の社交ダンスのサークルに入りました。

人付き合いが苦手だったという義父は、ずっと技術職に就いていました。

余暇も読書などして家で過ごすインドア派でした。

しかし退職後、家にこもってばかりいるのが寂しく感じるようになり、近所の人に誘われたのをきっかけにサークルに入ることになったのです。

最初は、雰囲気に慣れるのだけでも大変なのに、その上ダンスも覚えようと頑張り過ぎてとにかく疲れたそうです。

それでも徐々に会に馴染んでくるとお友達もでき、毎週二回のレッスン日が待ち遠しく感じるようになっていました。

何年か過ぎた頃、発表会のようなものがあり、家族で見学に行った事があります。

私は社交ダンスはテレビで見たことがある程度ですが、義父がはつらつと、自信に満ちた笑顔を浮かべて踊る姿はカッコ良かったです。

また、合間にサークルの人達と冗談を言い合っている姿も楽しそうで、人付き合いが苦手だったとは思えませんでした。

その後、会の会長を任されたりと、今ではすっかり社交ダンスが義父の励みになっています。

それなのに一昨年、義父は病気になってしまいました。

サークルには時折休みながら出掛けていたのですが、次第に歩行がやっとの状態になってしまい、今年に入ってからは入院生活になりました。

入院が決まった時に、「会長は他の人に」と提案したのですが、会の皆さんは気を使ってそのままにしておいてくれています。

たまたま義父に会に届け物を頼まれたので差し入れを持って伺ったときのことです。

会員の何人かから「義父が会に来たいから、病院に迎えに来てほしい」と言われて困っている、と聞きました。

驚くと同時に「そうきたか」とピンときました。

実は、私も入院してすぐの頃に頼まれた事があったのです。

でも、まだ色々と検査をしている段階。

絶対に無理!と思って言下に断ってしまっていたのです。

そのせいで義父は、お見舞いに来てくれた皆さんにお願いするようになったのでしょう。

皆さんもその都度「無理はしないで」「今は休んで」と言ってくれているようですが、余計な心配をかけてしまい申し訳なく思っています。

あまりしつこくお願いしていると、皆さんとの関係も壊れてしまいそうな気もして心配です。

だからこそ、義父には入院中は諦めて養生して、早く退院できるように頑張ろうと話をするべきだと思います。

しかし、大切なものを取り上げてしまう事になりそうで、言い出しづらいのが本音です。

どういったらいいのか悩んでいます。

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