<この体験記を書いた人>
ペンネーム:えんぴつ
性別:女
年齢:41
プロフィール:節約料理を心がけています。でも大食い家族なのでなかなか上手くいきません。
子どもが小学5年生と2年生になり、働くママ友が増えました。
パートが多いですが、資格を取って大手メーカーの正社員になったり、派遣のフルタイムで働いているママ友もいます。
一方の私は、たまに単発でアルバイトをする程度です。
正直、家計は楽ではありません。
旅行も年に一度行けるかどうか、外食も頻繁には出来ず、親戚からのお下がりを有難く頂くような生活です。
でも、私は専業主婦を選んでいます。
というのも、私の母親が専業主婦で嬉しかったからです。
家に帰ると必ず母親が「お帰り」と出迎えてくれ、風邪を引いたら休んで母親に看病してもらいました。
長期休暇には一緒にお菓子を作ったり、プールへでかけたり、ゲームをしたりと、とても幸せな記憶です。
だから、私も自分たちの子どもに、同じような時間を過ごさせたいと思っています。
そしてなにより、私自身も子育てを楽しみたいという気持ちがあります。
子どもが「ただいま!」と言って帰ってくるのを「お帰り」と言って迎えられるのも今だけです。
そんな瞬間を楽しみたいので、専業主婦を選んでいるのです。
ありがたいことに、夫もできれば妻に家にいてほしい派です。
子どもたちが、事情をどれだけ理解しているかは分かりません。
旅行や外食などができるお金に余裕がないのは、つらいかも。
でも、放課後はすぐ家に帰ってきていいことや、夏休みは家にいられること、風邪の時も一緒に過ごせることを話すと、ママは家にいてほしいと言ってくれました。
一応私だけの希望でなく、家族から許可をもらって、専業主婦でいます。
長期休みや急な風邪などのときに、お願いできる人もいないということも、専業主婦でいる理由のひとつです。
しかし、たまにママ友と会ったり、連絡を取ったりすると、「働かないの?」と必ず聞かれます。
そして「うん。まだ子育てしたいし、頼る人もいないから専業主婦でいたいんだ」と言うと、絶対にアドバイスされます。
「稼ぐなら今のうちだよ」「働き始めると余裕ができて旅行にもいけるよ」などお金のことについてならまだマシです。
中には「専業主婦ってつまらなくない?」「よく家にいて飽きないね」「家にいてヒマじゃないの?」「働くと社会から存在を認めてもらえるよ」とさえ言われたことも。
その場は笑顔で「そうだね」や「そのうち考えてみる」と言ってやり過ごしていますが、家に帰るとどっと疲れが出ます。
悔しいやら、悲しいやら、自信をなくすやらで、なんとも言えない気持ちになるのです。
働きながら家庭のことを両立していることは本当に凄いことです。
政府も女性が働く社会を推進しているので、これからもっともっと専業主婦はいなくなり、みんな働くママになっていくのだと思います。
だからこそ、専業主婦は甘えはだと感じてしまうのかもしれません。
働いている人に比べたら、専業主婦は楽なのでしょう。
しかし、女の生き方の選択の中に「専業主婦」があってはいけないのでしょうか。
働くことよりも、子育てを存分に楽しみたいと思うことはいけないのでしょうか。
同じ立場であるはずのママ友から、働いていないというだけで見下されているような気分になり、最近ママ友と会うのが億劫になってきています。
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