みなさんこんにちは。
日々うさぎの魅力を発信している「うさぎのふうた」の飼い主です。
【前回の記事】うさぎと一緒に♪ コロナ禍での「4つのストレス解消法」/ふうたの飼い主
我が家には、もうすぐ9歳になるうさぎのふうたと、つむぎ・よもぎ・たびという3匹の保護猫が同じ屋根の下で暮らしています。
たまに、「4匹並んで撮った写真を見てみたい」というリクエストをいただくのですが、ふうたと猫たちが触れ合ったことは今までに1度もありません。
その理由は2つ。
1. ふうたが襲われないという確信を持てないから。
2. 猫からうさぎに感染する病気があるから。
YouTubeやInstagramを見ていると、猫とうさぎが仲良く触れ合っている姿をたまに見かけます。
でも、その飼い方が間違っているということではなく、「様々な条件をクリアして共生している」という言い方が正しいと思います。
実際、猫の専門誌やサイトでは、「注意すべき点はあるけれど、うさぎと一緒に飼えないことはない」と謳っていることが多いです。
うさぎと猫が同居できる条件をいくつか挙げてみると
・うさぎがストレスを感じないか(相性問題)
・どちらが先住か(襲われやすいうさぎが先住だとうまくいくことが多い)
・それぞれ安心して過ごせるスペースを準備できるか(縄張り問題)
我が家の場合、3匹は元野良猫。
うち2匹は警戒心が強く、外で狩りをした経験があります。
だからふうたの安全を第一に考え、接触させるわけにはいきません。
さらに、猫のほぼ100%が保菌しているといわれる「パスツレラ菌」にうさぎが感染すると、パスツレラ感染症という病気になるおそれがあります。
パスツレラ菌自体は保菌しているうさぎも多く、健康なら症状は出ません。
ですが、免疫力の低下により感染症を発症すると命に関わる恐ろしい病気です。
初期の症状として代表的なものはスナッフル(鼻性呼吸)と言って、鼻炎や副鼻腔炎により鼻水が出たりくしゃみをすることが見られます。
さらに症状が進むと、結膜炎・内耳炎・中耳炎・斜頸(頭と首が側方に傾く症状)や眼振(眼球が揺れたり痙攣しているような症状)といった重篤な状態に陥り、もし肺に感染が広がると呼吸困難になって苦しんで亡くなってしまうこともあります。
治療しても完治することは無く、症状を抑えるために一生抗生剤を投与しなければならない場合もあるので、うさぎにはデメリットしかありません。
そういったリスクから、うさぎと猫を触れ合わせる行為は、ある意味覚悟が必要です。
私にとって、ふうた・つむぎ・よもぎ・たびは、かけがえのない家族。
1%でも病気になる可能性がある行為は「やらない」と心に決めています。
だから今後もふうたと猫たちが接触することは無いでしょう。
今回お話した内容は、あまり知られていない、メディアでも触れられることが少ない事実。
大切な家族と健康で末長く暮らせるよう、参考にしていただけたらうれしいです。
ふうたの飼い主
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