<この体験記を書いた人>
ペンネーム:こと子
性別:女
年齢:48
プロフィール:パートで働いている主婦です。夫(46歳)、長男(13歳)の三人家族。関東住まいですが、夫婦ともに実家は東北です。
新型コロナの影響で夫婦それぞれの実家に帰省するのを控えています。
そのため、安否確認と言うと大げさですが、私が実家に電話をかける回数が以前よりもとても増えました。
話の内容はお互いの近況報告などたわいもないものですが、一時間以上話をしてしまうこともあります。
うちの息子も私の母(83歳)と会話の波長が合うようで、学校での出来事など楽しそうに話をしています。
そんな息子ですが、義実家に電話をした時の様子はまるで違います。
義母(68歳)との電話で息子は「はい。はい。あ、それは違います」など生返事ばかり。
少し気になったので電話を切った後にそれとなく「〇〇(夫の実家の住所)ばぁばとは会話が弾まないの?」と聞いてしまいました。
すると「だってさ〜、何を言ったってリアクション薄いからさぁ」とのことでした。
私の母は電話で息子の話を聞いて、テンション高く一緒に喜んだり、一生懸命励ましてくれたりするのですが、義母は「あら、そうなのー? ふーん」というリアクションばかりだそうで...。
そう言えば、息子が小学校低学年の時にこんな出来事がありました。
義実家に家族3人で一泊二日で帰省した時のことです。
夜寝る前に息子が私に「ばぁばって、ぼくの事全然ほめてくれないよねー」とボソッと言いました。
例えば「平泳ぎで25m泳げるんだよ!」と話すと「〇ちゃん(義兄の長女)は幼稚園の頃から泳げてたよ」と他の孫の事を持ち出してくるというのです。
どんどん出来ることが増えてきて、「わー、すごいねー! 頑張ったねー!」とただ言って欲しい息子にとって、義母の肩透かし的な会話はがっかりしてしまうものでした。
実は私も義母とのそういった会話が気になっていました。
息子が赤ちゃんの時の思い出話になったときなど「△くん(義弟の長男)はうんと早くから上手に言葉が喋れてたんだよ。」と、その場にいない孫のべた褒めが始まるのです。
夫には兄と弟がいて、それぞれに子どもが2人います。
実家の近くで暮らしているので、義母は頻繁に4人の孫を預り面倒をみてあげていたようです。
その孫たちに比べて、ずっと離れて暮らしている孫の小さい頃の思い出が無いのは分かります。
とは言え、他の孫を上げ、私の息子のことを下げるような義母との会話には気落ちしてしまいました。
息子の発言の翌日、弟家族が実家に遊びに来ました。
すると義母が自慢していた△くん(息子より3歳年上)が息子の元へ来てなにやらコソコソと話しかけていました。
後で「さっき何て言われてたの?」と息子に聞くと「お前より俺の方が頭いいからな! だってさ」と。
どうやら義母は、△くんの前ではうちの息子の事を「賢くていい子」だと褒めちぎっていたらしいのです。
そう言われ続けた△くんが息子に対して敵対心を抱くのは仕方がないかもしれません。
義母は「孫たちに良い意味でライバル心を植え付けて向上させよう!」などと考えてくれるタイプではありません。
ただただ、目の前の人を素直に褒められないという悪い癖があるようなのです。
一昨年にはひ孫が生まれ、今は「ひ孫上げ」が始まりました。
明るい性格で悪い人ではないのですが、義母のこの点だけはどうにもモヤモヤしてしまいます。
そのような義母に育てられた夫は「母親に褒められたことなんて記憶にないよ」と言います。
そのせいか、夫も義母と同様に、息子を褒めるのがとても下手です。
例えば息子がテストで98点 を取ってきたら「あと2点がどうして取れないの?」と言って落ち込ませてしまうような感じです。
「褒めて育てる子育て」には賛否両論がありますが、子どもの自己肯定感を高めるためには大切なことだと私は思っています。
夫にはそれを学んでほしいし、少なくとも、義母のように誰かを貶めるような褒め方はしてほしくありません。
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