うさぎのふうたと、3匹の保護猫(つむぎ・よもぎ・たび)との日常を描いたブログが人気の「ふうたの飼い主」さん。うさぎのふうたと暮らしていたところに、3匹のねこが加わって同居することになったエピソードを「ふうたの衝撃 ~にゃんず来襲~」と題してお届けしています。
前回のエピソード:探し続けた3カ月。一本の電話が...「運命の再会」/ふうたの衝撃 ~にゃんず来襲~(5)
うさぎと暮らしていた飼い主が、ひょんな事から3匹のねこたちをお迎えすることになったエピソードをお届けしている全10回のシリーズ。
第6話は、奇跡的なタイミングで姉のつむぎを保護した時のお話。
それではご覧ください!
2019年5月15日
3ヶ月の失踪を経て、ようやく家に帰ってきた弟のよもぎ。
保護して3日目の朝、健康診断と去勢手術を受けることになっていたので、よもぎをキャリーに入れて自宅の玄関を開けたその時!
普段、朝ごはんを食べたらすぐに出かける姉のつむぎが玄関前で私が出て来るのを待っていました。
おそらくにおいで、よもぎがいることに気づいていたのでしょう。
すごい剣幕で私を見上げるつむぎに謝罪しつつ、予約した時間に間に合わせるため、慌てて車に乗り込みました。
動物病院で診察を受けたよもぎは、軽い怪我の痕はあったものの、他に問題は見つからなかったので去勢手術のあと3日間入院することに。
よもぎを病院に預け、私はひとり自宅へ帰ったのですが、予想どおり玄関の前で、姉のつむぎが待っていました。
「よもぎをどこへやった?」と言わんばかりの怖い表情で...
それからつむぎは、ずっと玄関前に居座っていました。
激しい雨が吹き込んで、ずぶ濡れになっても動く気配はありません。
イライラしているのか、落ち着きがない様子だったので出かける前までよもぎが使っていたベッドを渡したところ少しだけ落ち着きを取り戻しました。
よもぎが入院して2日目。
その日もずっと玄関前に居座っていたつむぎ。
「よもぎに会えるまで、絶対ここを動かない!」
私の目には、そう言っているように映っていました。
そして、日が明けた深夜0:00過ぎ。
突然、聞こえてきた大きなねこの鳴き声。
慌てて玄関を開けたところ、暗闇の中に一瞬見えた茶色いねこの姿。
その後ろから、私の元へ一直線に走ってきたのは左目を負傷した痛々しい姿のつむぎでした。
これまで何度も保護しようと試みましたが、結果は惨敗。
こんなに手強いねこが他にいるのだろうか...そう思っていたつむぎが、自分から保護されに来るなんて夢にも思っていなかったので、心底驚いたのを覚えています。
その日の朝、負傷したつむぎを連れて病院へ。
幸いなことに左目に傷はなく、腫れも2〜3日で引くでしょうという医師の言葉を聞きひと安心。
その日、よもぎも退院予定だったので一緒に連れて帰ることができました。
私の中では、もっと感動的な再会をイメージしていたのですが3ヶ月ぶりとなる姉弟の再会は、まったく予想していなかった病院帰りの車中ということに...
でも、自宅へ帰り着いてケージの中で2匹寄り添っていた姿は一生忘れないと思います。
つづく
【次のエピソード】なんと...3匹目? 緊急保護した「ハチワレ柄の子ねこ」
最初から読む:犬?猫?いやいや!ペットを飼うなら「うさぎ」はいかが?/ふうたの飼い主
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。