まるでおとぎの国の話のよう...「26歳の娘の生活費を全額支払い中」という60歳の職場の先輩

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ブラッミュー
性別:女
年齢:45
プロフィール:3人の子持ちのワーママです。

まるでおとぎの国の話のよう...「26歳の娘の生活費を全額支払い中」という60歳の職場の先輩 17.jpg

40歳のときに働いていた会社でのことです。

その会社は、希望時間が一緒の人たちでチームを組んで働くことになっていて、私はよく60歳のAさんと55歳のBさんと3人でチームを組んでいました。

私は35歳のときに出産したため、当時5歳の息子を保育園に入れて勤めていました。

AさんとBさんのお子さんは成人し就職していましたので、自分の時間を使ってパートに来ていた方々でした。

こういった経緯もあり、AさんとBさんは、私に子育てのアドバイスをいろいろくれました。

子どもが病気になったときや、保育園での行事などでお休みを取るときにも理解してくださって本当に助かっていました(もちろん会社の理解があってこそですが......)。

ただ、Aさんの子育ては私から見るとなかなか独特で「きっとうちではできないなぁ~」と思うようなものばかりだったんです。

Aさんの娘さんは、そのとき26歳。

話してくれるのは娘さんが学生の頃の苦労話です。

高校生のとき、卒業を前に就職や進学先がなかなか決まらなくて焦ったそうです。

理由は「勉強が苦手」「やりたいことが見つからない」だったとか。

それでもなんとか短大に入学できたそうなんですが、半年で自主退学。

この理由もやっぱり「勉強がしたくない」というもの。

しかしその後「美容師になりたい!」と目標を見つけたようで、専門学校へ入学。

しかし8カ月後、「美容師には向いていないと思う」とのことで自主退学。

しばらくフリーになったのですが、何もしない娘を見かねて自動車学校でも行って来いと外に出し、免許を取得させたそうです。

そんなこんなで娘さんがフリーでいた期間はおおよそ2年。

その後やっとアルバイトに出るようになりましたが、バイト先を転々とし、正職には就いたことがないそうです。

そんな娘さんとAさんの共通の趣味は、クラシック鑑賞とテーマパーク巡りだそうで、月に2~3回はどこかのコンサートや、テーマパークに2人で出かけていました。

さらに、Aさんは「子育てにかかる支出の心得」も教えてくれます。

これが...ちょっとすごいんです。

まず、学校に行くお金は親が出す。

まあ、確かに、どんな理由があっても、親が出すべきものだよね? と思う私。

そのときになってみないと分からないですが......。

次に、自動車学校のお金も親が用意するべきだそうです。

私は自分でアルバイトをしたお金で払ったので、この点については「まあこういう家庭もあるだろうな」でした。

でも...

高校を卒業してから26歳までの生活費や趣味のお金は全て親持ち! 

...という、点については、ちょっと驚いてしまいました。

進路変更も多々あった娘さん、Aさんは入学金だけでも大変だったと思います。

そして、本人がアルバイトをしている時ですら「親が生活費も払っているのか!」という衝撃。

そしてとどめは、娘さんのクレジットカードの支払い額。

月20万だそうです!!

もちろん親の支払いだそう。

「親の責任だから、やれることをやって上げた方がいいわよ」

アドバイスをした後、そう話していたAさん。

聞いていて(ドッヒャーッッ)となっていましたが、Aさんの話し方が流暢で、ゆらゆらと話すものですから、どこか遠くの国の話を聞いているような気分でした。

正直、自分の考えとは違いすぎて、とてもじゃありませんが子育てに生かすなんて無理です。

でもAさん自身はとてもいい人で、親身になって教えてくださるので、休憩時間はAさんの子育て論を、「参考」ではなく「お話」として聞いて、楽しい時間を過ごしていました。

こんな家族もいるんだなぁ~と、いろんな意味で社会勉強させてもらった職場でした。

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