<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ぱんく
性別:女
年齢:44
プロフィール:夫と子供2人。派遣社員の40代。
昨年高校に入学した息子。
初めての電車通学で、家から遠い学校に通っています。
定期を買ってはいますが、部活の練習試合で遠征するので、そのときは交通系ICカードのチャージ分として1000~1500円くらい多めに渡すのですが、毎回請求してきます。
毎週末ごとに6000円くらい請求してくるので、月にすると24000円。
正直、かなりの負担です。
うちにはそんなに余裕がないので、息子を問いただしました。
そうすると「お腹が空いたからコンビニで使った」と。
体を思いきり動かしてますし、食べ盛りですし、仕方ないとは思うんですがでもさすがに使いすぎ......と思った私。
それからは必要な交通費のみしかあげないことにしました。
その分、お弁当は2人分持たせています。
本当によく食べるんです。
こうして予備のチャージがなくなってから、こんなことが起こりました。
息子が通う学校は都会の真ん中にあるので、いろんな場所から通う友達がいます。
部活がない日は友達と渋谷や原宿、新大久保、池袋、男子高校生もエンジョイしまくるんです。
そんなある日、私が仕事を終えて家で夕飯づくりをしていたところ、息子から電話がありました。
「お母さん、俺、チャージがなくて駅から出れない。お金もない。今日みんなで原宿行ったんだけど、遊んだ友達みんなJRだから、俺もJR乗って帰ってきたら、駅から出れない」
「あんた、地下鉄でしょ。そしたら定期圏内でお金使わないじゃん」
「だーかーらー! JRで帰ってきたって言ってんじゃん!」
まさかの逆ギレ?
自分の定期で帰れるのに、違う路線を使って帰ろうとしたらお金が足りなくて出れなくなったそうです。
ということは、私がその駅までお金を持って行かないと息子は帰れません。
しかも、その出れなくなった駅はうちの最寄り駅ではないため、私が電車に乗ってそこまで迎えに行かなきゃいけないんです。
さすがにブチ切れました。
「嫌だ! 行きたくない!」
「出れないって言ってんだろ! 帰れないじゃん!」
反抗的な息子に、意地悪をしたくなりました。
「あのね、人にお願いするときはそれなりの頼み方があると思うよ」
やっと気づいた息子は、しおらしい声を出します。
「ごめんなさい! 母さん、迎えに来てください」
仕方ないから用意をして息子のもとへ向かいました。
駅について電話をすると、少し申し訳なさそうにこちらに向かってくる息子。
改札口で息子に「5000円札しかなかったから、2000円だけチャージしてね」と5000円札を渡しながら念を押す私。
しかしチャージして出てきた息子に手を出すと、何? って顔。
「おつり!」
と言うと、
「また母さんにこんな思いをさせたら悪いから、全部チャージしておいた!」
笑顔で答える息子。
もう舐めてるとしか思えない! けど甘い母さんは、一緒に電車に乗って帰れることに少し喜んでいるんです。
ええ、親バカですとも。
でも帰ってから、怖い父さんにめっちゃ叱ってもらいました。
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