<この体験記を書いた人>
ペンネーム:濃姫
性別:女
年齢:43
プロフィール:会社員の夫と高校生と中学生の子供2人の4人家族。夫の実家の食堂を手伝っている主婦。
息子(12歳)は自転車で30分ほどの場所にある、60歳ぐらいの女性の塾長が1人で経営している個人塾に通っていました。
普段は夜9時前には帰宅するのですが、その日は9時半過ぎても帰ってきません。
心配して携帯に電話をすると、「自転車がパンクしちゃったから押して帰っている」と言うのです。
急いで車で迎えに行き、息子と自転車を途中で拾い帰ってきました。
聞くと「帰ろうと思ってしばらく乗っていたら、パンクした」と言います。
次の日は塾が休みだったので、自転車屋でパンクを直して、息子は再び塾に行きました。
しかし夜、息子から「また、パンクしちゃった」と連絡が来たので、再び車で迎えに行きました。
2度目はタイヤの交換が必要なほどのパンクでした。
立て続けにパンクはおかしいと不審に思い、息子に心当たりはあるか尋ねると、「多分、塾の友達がやったと思う」と言います。
私はすぐに塾長に連絡をし、息子から聞いたことと、2度も自転車をパンクさせられた事実を話しました。
塾長が事実を確認すると、実際にパンクさせたのは1人の生徒ですが、3人の生徒がパンクの件に携わっていたことが分かったと連絡が来ました。
「私が責任を持って、子ども同士のトラブルは解決します。修理費は私が支払います。修理費では納得がいかないようでしたら、新品の自転車を買い直して頂いて結構ですから、今回のことは穏便に済ませて欲しい」
塾長は毅然とした声でそう言ってきました。
そこまで言うならと、私も具体的な話をさせてもらいました。
「とりあえず、自転車を修理に出して見積もりが出たらご連絡しますが、息子の自転車は外国製で、通常の自転車より高額です。そのため修理代は通常の自転車より高額になると思います。今後のことは費用の見積もりが出てから相談させてください」
すると塾長は先ほどまでの態度はどこへやら、焦った口調になりました。
「え、そうなんですか? 新品に買い替えると幾らぐらいになりますか?」
「新品だと5万円以上ですが......」
「そんなに高額だとは思っていませんでしたので、相手側の親子と息子さんとお母さんで話し合って、弁償金等を決めてもらえませんか? 話し合いの日程等は私が調整しますから」
おや? 先ほど自分で払うと言っていませんでした? あきれたことに、値段を聞いて即座に対応を変えてきたのです。
後日、タイヤのパンクはタイヤ内のチューブまで損傷していたため、タイヤ交換、もしくは新品に買い替えのどちらかになる旨を塾長に連絡しました。
「すぐに話し合いの日程を調整しますが、こんなことは当塾が開設して以来初めてのことで、正直私も戸惑っております。ですが、お宅様の納得がいくような方向に私が持っていきますから、どうかこのことは口外しないでください。塾の信用にも関わりますから...」
私は、塾長の「あくまでも子ども同士のトラブルは塾は関係なく、トラブルが起こる塾と噂が広まると生徒が入塾してこなくなることが心配」というのが見え見えの対応に呆れてしまいました。
トラブルが解決した後、すぐに塾を変えました。
仮にも教育者が、あんな事なかれ主義で良いのか?
納得がいかず、今でもモヤモヤしています。
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