<この記事を書いた人>
ペンネーム:わんわん
性別:女
年齢:50
プロフィール:50才会社勤めの主婦。55歳会社員の夫、20歳大学生の息子と3人で首都圏在住。
義父母はともに89歳、持病はあるけれどまだまだ元気で中国地方に在住、誠実で優しい方々です。
住んでいる場所は街中ではありません。
新幹線を降りてからも、電車、タクシーを乗り継いで辿り着く町に住んでいるので、首都圏から往復するのには、時間もお金もかかります。
我が家は少なくともお盆&年末年始の年2回、親戚の葬儀や法事があるとその都度、万難を排して帰省してきました。
私の夫(55歳会社員)には兄(58歳自営業・義姉と2人家族)がおり、兄夫婦も首都圏在住。
私たち夫婦と同様に必ず帰省しています。
首都圏から私たち2家族=4~5人が帰省すると、親戚たちに対して義父母の面目が保てるらしく、とても喜んでくれるので、結婚して23年、この生活を続けている私たち。
しかし、2020年のお盆と2021年のお正月はコロナの影響で帰省できませんでした。
結婚後初めて、首都圏の自宅で好きなテレビを見たり、到着したばかりの年賀状を確認したり、朝早起きせずに済む長期休暇を経験しました。
気分はまさにパラダイス!
心も体もとても休養できたようで、お正月明けに美容室に行ったら「いつもより髪の毛の成長が早いですね」と言われました。
体は正直ですね。
この恒例奉仕活動は義父母が喜んでくれる間はコロナ後も続けていく予定ですが、私たちも義兄夫婦も50代、正直しんどいです。
帰省したら、老夫婦が日頃できない庭の草むしり、高い場所の掃除、大型ごみの処分、日頃行き届かない水回りの大掃除、滞在中の家事、先祖代々のいくつも並ぶお墓たち(それも歩いて登る山の上!)。
その作業は全力で取り組むのですが、それぞれの掃除や献花と、滞在中の作業は山積みです。
田舎での奉仕活動ですが、私の息子(20才大学生)は、大学生になってからは大学、部活動、旅行などを優先しているので参加が減っています。
これは私が息子を甘やかしてしまっているのですが、大学時代くらい自由に好きなことをして過ごさせてやりたいという母心で許可しています。
しかし、その息子は義父母にとってたった1人の孫。
そのため、生まれたときから20年間、息子のことを常に何かと心配して、かわいがってくださいます。
母親の私としてもとても感謝していることは確かです。
ですが、ここからが本題なのですが...義父母は先祖代々の墓、家、土地、山、賃貸アパート等を所有しており、それらを私の息子に是が非でも継がせたいらしく、近年、息子のご機嫌とりが過剰になってきているのです。
なんと、私たち夫婦に内緒で高額のお小遣いを息子に渡し、機嫌をとっている様子(届いた現金書留の厚さで金額の予測がつきます)。
私たち夫婦と義兄夫婦をすっとばして、私の息子に義父母たちの愛着ある家や土地、墓、それにまつわるお寺との関係、田舎の近所付き合いなどすべてを、息子の代でも続けてくれるという確約が欲しいのでしょう。
長年、こんなに尽くしてきたのに、私たち夫婦に相談なしなの? とがっかりもしましたが、古い考え方の高齢者であれば仕方ないかと思いなおしました。
今は息子に「絶対に、YESと言ってはダメ。どれくらい大変なことかわかるよね? あなたにはできないってこと、わかるよね?」と繰り返し言い聞かせています。
首都圏で生まれ首都圏の大学に通う息子が、義実家のある県で就職する可能性は極めて低いです。
いったい何人分あるかわからない数の法事...義父母には申し訳ないけれど、期待には沿えません。
義父母を落胆させない形で何とか私の代ですべてを整理したい...義父母より先に死ねないなと思い悩む今日この頃です。
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