初の男孫を喜び「跡継ぎ誕生メニュー」まで作った食堂を営む義両親。でも、中学生になった長男の夢は...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:濃姫
性別:女
年齢:43
プロフィール:会社員の夫と高校生と中学生の子供2人の4人家族。夫の実家の食堂を手伝っている主婦。

初の男孫を喜び「跡継ぎ誕生メニュー」まで作った食堂を営む義両親。でも、中学生になった長男の夢は... 33.jpg

我が家は主人(46歳)と娘(17歳)、息子(12歳)の4人家族で、主人の実家で半同居をしています。

主人の実家は義父(71歳)と義母(67歳)、主人の双子の義兄(46歳)で食堂を営んでいて、私も手伝っています。

義兄は結婚をしておらず、義妹(43歳)も結婚はしていますが、子どもはいません。

義父母にとって孫は、娘と息子のだけなので、2人とも孫を溺愛しているのですが、特に息子に対しては「後継ぎ」という思いが強いようです。

息子の妊娠時、性別が男の子だとわかった時、涙ぐんだ義父から「ありがとう」とも言われました。

さらに思い出すのは、第一子である娘を妊娠した時には「妊婦は動いていた方がお産は軽くなる」と、臨月までお店の手伝いをさせられたのに、息子の妊娠中は「大事な跡取りがお腹にいるんだから、無理はさせられない」と、対応が全く違ったことです。

息子が生まれると、義父母の「後継ぎ熱」はさらに加速し、恥ずかしいことに「我が家に後継ぎが誕生しました!」と息子の写真入りのポップを作り、食堂の店内の壁に貼る始末。

常連さんたちに「これでマスターも安心だね」と言われご機嫌になり、「後継ぎ誕生スペシャルメニュー」まで考案し、しばらくの間、店のイチ押しメニューにしていました。

息子が小さい頃には1日何回も「〇〇はこのお店を継いで、立派なレストランにするんだよ」と言っていて、わけの分からない息子が「うん、〇〇はあとちゅぎだもんね」と言うと大喜びしていました。

しかし...。

そんな息子が小学生になり「将来は野球の選手か弁護士になりたいんだ」と言い出しました。

すると義父母はムキになって「お前はこの店を継ぐって、小さい時にじいじとばぁばと約束したんだから駄目だ」と、息子が「分かった」と言うまで、しつこく言い続けます。

そして、息子が娘と同じ中高一貫の学校を受験すると知った時は「〇〇は将来、店を継ぐんだから、進学校になんか入れなくてもいい」と口出しをしてきました。

私の義父母に対しての愚痴を聞き流してきた主人も、さすがに思うところがあったのでしょう。

「父さん達にとって店が大事なのはわかるけど、〇〇には自由に自分の将来の選択をさせてあげたいから、口を出さないでくれないかな」

強い口調で義父母に言ってくれました。

しかし、義父母も負けていません。

「父さんと母さんが、どんなに苦労して店をここまでにしたのか、お前は全然わかってない」

「本当はお前にも店を一緒にやって欲しかったのに、お前の我儘を受け入れて好きにやらせてあげたんだから、お前の子供が後を継ぐのは当たり前だ」

などと主人のことまでやり玉にあげて、自分勝手な理屈をぶつけてきます。

主人も私も義父母の気持ちはわかりますが、子供達には自分で選んだ道を進ませてあげたいと思っているので、頑固な義父母の考え方に困っています。

ちなみに現在中学生になった息子が目指す職業は「プロゲーマー」。

これを知った義父母達の反応を想像するだけで...胃が痛みます。

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