60歳まであと2年。自分に向き合い、問いを投げかける時間かもしれない/中道あん

20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として暮らしてきた中道あんさん。でも50代になると、夫との別居、女性としての身体の変化、母の介護...と、立て続けに「人生の転機」が訪れます。そんな激動の中で見つけた「50代からの人生を前向きに過ごすためのヒント」。

今年30歳になった次男が転職。中道さんは「年齢を3で割ると人生の時刻になる」と聞いたことを思い出し...

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次男は今年30歳。

1歳下の奥さんともうすぐ3歳になる娘がひとりの3人家族。

新卒で入社した大手企業を退職し、転職しました。

次のキャリアを模索して「辞めるなら今がラストチャンス」だと結論を出したようです。

それを聞いて思い出したことがあります。

「年齢を3で割ると人生の時刻になる」。

30歳を3で割ると10になります。

人生を一日で例えたとき、ちょうど午前10時。

睡眠でエネルギーチャージをして体は元気。

一日のうちでも最も仕事が捗る時間帯ではないでしょうか。

さぁ、ここからランチタイムまで一気に走るぞ!という気力も体力も充実している。

「あぁ、そうか。ならば自分のキャリアに向き合って、そこまで悩まず、勢いで踏み出せる年齢かもな」と妙に納得したのです。

私のセカンドキャリアは45歳の時。

一日で例えると15時。

ほっと一息ついたあとに「もう一丁がんばって行こう!」と気合を入れ直す時間帯です。

そうか、そういう時に、自分と向き合い、自分のなりたい姿を想像して1歩前に踏みだせたんだな~と納得。

こんな風に年齢を時刻に置き換えて考えると、腑に落ちてきます。

55歳の時に起業。

時刻にたとえると、18時~19時の間。

仕事が終わり、一日でも一番の楽しみ、夕飯の支度をしているところでしょうか?

今日はどんな気分?何を食べたいんだろうかと、胃袋に聞いてみて、好きなものを1品作って食卓に上げる。

自分に問いを投げかける時間。

「どんな風に一日を終えたい?」は「どんな風に人生を終えたい?」に似ています。

こうして考えてみたとき、普段、一日は終業時間から就寝するまでが、本当の自分時間と気付きました。

60歳となって、20時。

夕飯を食べ終え、本当の自分時間と言えます。

1日の中に仕事・食事・休憩などの区切りがあるように、人生にも節目があって役割があるのですね。

私は、これまで結婚・母親など家族のための人生を歩み、45歳でキャリアと向き合いました。

途中で転職などもしましたが、大きく変わったのは55歳です。

そして今月58歳になります。

そうか今年になってから60歳というキーワードが目の前にちらつきはじめ、感じた少しモヤモヤとした気持ち。

そうか、寝るまでに何をしよう。どうやって過ごそうかと考えるタイミングが来ちゃったんだ。

私は、また飽き性な自分の悪い癖がでて、新しい自分になりたい病に侵されているのかと少し心配になっていました。

20時になるまであと2年。

「自分の時間を楽しめるように、じっくりと自分に向き合うとするか」。

そう思った誕生日前の午後なのでした。

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中道あん


「女性の生き方ブログ!50代を 丁寧に生きる、あんさん流」主宰。Ameba公式トップブロガー。結婚22年で夫と別居。自立した人生を送るため、正社員として働きだしました。社会人の長男、大学生の長女と同居しています。要介護2の実母は3年半同居生活の後有料老人ホームにて暮らしております。

中道あんさんのブログ:アラフィフの生き方ブログ|50代を丁寧に生きる、あんさん流

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『50代、もう一度「ひとり時間」』(KADOKAWA)

20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として普通に生きてきた。でも50代になると人生の転機が頼まれもしないのに訪れる。夫との別居、母の介護、女性としての身体の変化、子どもたちの成長。そこから見つけた「ひとりの楽しみ」をあますところなく伝え続ける、「あんさん」流のアラフィフライフ。50代からの人生を前向きに過ごすためのヒントが満載。

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