日頃のモヤモヤやイライラ...人生を重ねると、さまざまな心配事が出てきますよね。そこで月刊誌『毎日が発見』の「お悩み相談」コーナーから「読者の悩みと専門家のおこたえ」を抜粋してご紹介します。今回は、「子どもが独立した後、価値観の違う夫との将来に希望が持てない」というお悩みに、夫婦カウンセラーの立木ミサさんが答えます。
この記事は月刊誌『毎日が発見』2024年4月号に掲載の情報です。
【お悩み】
子どもが独立した後、価値観の違う夫との将来に希望が持てない
夫とは価値観が違うため、理解がなかなかできず、あくまでも、子育てパートナーとして夫を認め、自分の気持ちを納得させていままで来ました。
ですが、子どももそろそろ独立する年頃、将来の希望がありません。
宮城県 Yさん(55歳)
【おこたえ】
ここで一旦、ひとりの未来を描いてみては?
違う価値観を、お互いにどう理解して一緒に人生を歩んでいけるか、ということが、恐らく夫婦の一番の究極のテーマなのだと思います。
子どもの親として、という接点で夫婦を続けてきて、もしもそれ以上の何かが生まれていないのだとしたら、そして、もう努力はしたくないと思うのなら、子どもが育ち終わったタイミングで夫婦は終わりにしてもよいのかもしれません。
離婚したとしても未来がないわけではないので、いままで考えたことがないかもしれませんし、子どもがいるときはあり得ない選択肢なのかもしれませんが、Yさんひとりの未来を、ここでちょっと描いてみてはどうでしょうか。
長年、価値観の違いを感じつつも子どものために頑張ってこられ、そこから解放されるとしたら、もしかしたらよいターニングポイントになって別の人生が見えるかもしれません。
この先夫婦を続けることも、ひとりの未来も、たぶん何らかの苦労は伴うと思います。
人生100年が現実のものとなりつつあり、まだ人生とても長い時間があります。
どちらの苦労を選ぶかは、Yさんが決めていいのだと思います。
そこにあるのは苦労だけではないはずです。
●立木ミサさん(夫婦カウンセラー)
※画像はイメージです。