日頃のモヤモヤやイライラ...人生を重ねると、さまざまな心配事が出てきますよね。そこで月刊誌『毎日が発見』の「お悩み相談」コーナーから「読者の悩みと専門家のおこたえ」を抜粋してご紹介します。今回は、「夫へ伝えたい。毎日3食出てくるのは当たり前でないことを」というお悩みに、夫婦カウンセラーの立木ミサさんが答えます。
この記事は月刊誌『毎日が発見』2023年8月号に掲載の情報です。
【お悩み】
夫へ伝えたい。毎日3食当たり前でないことを
死ぬ前に...というか、夫の意識がはっきりしているうちに、いままでの私の思いを伝えたいと思うようになりました。
離婚したいくらい嫌だったわけではないのですが、当たり前のように毎朝ご飯を作り、勤務中はお弁当を持たせ、夕飯もほぼ用意する日々を過ごしました。
夫が退職した後の今日のこの日も、当たり前のように3食用意、と炊事はもちろん、家事全般をこなしてきました。
それに対し、感謝してくれとは言いません。
夫が当たり前と思っていたことは、当たり前ではない、というか、そんなニュアンスを分かってもらうために、どんな言葉が伝わりやすいんだろうと、悶々とすることがあります。
宮城県 E・Sさん(67歳)
【おこたえ】
思いをぶつけてみると案外違った思いを持っているかも
思いを言葉にして夫に「伝えたい」という、あなたのお気持ちはとても素晴らしいものだと思います。
夫婦は、どうしても自分の考え方で相手の思っていることを考察してしまう。
だけど、相手は全く違う思いを持っていた、ということがままあります。
「あなたが退職するまで、そしていまも、私は家事全般を担ってきました。そんな夫婦の形でよいと思ってきたし、努力もしてきたつもりでいままでやってきたのだけれど、あなたは
どう思っているのか? リタイアしてこれからは夫婦で一緒に過ごす時間がいままでより長いものになると思うので、これでよかったのか聞かせて」
というように、夫の気持ちを聞くとともに、E・Sさんがいままで選んできた道についても伝えてみてはいかがでしょうか。
あなたが求めている言葉やそれ以上のものが返ってくることもあるかもしれません。
もしかしたら、夫は働いてもらいたい、なんて思っていた!?とか、別の思いが出てくる場合もあるかもしれません。
これを機に思っていることをお互いに話せる関係になれると、さらによいのではないでしょうか。
●立木ミサさん(夫婦カウンセラー)
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