『ボケない散歩 83歳、健康を研究する教授の習慣』 (石田良恵/アスコム)第5回【全6回】


「80歳を超えても仕事を続け、毎日を楽しく過ごせるのは散歩のおかげ」と話すのは、保健学博士の石田良恵先生です。長年、運動生理学を専門に研究されてきた石田先生は、『ボケない散歩 83歳、健康を研究する教授の習慣』(アスコム)の著者でもあります。実は「歩くこと」の健康効果は、さまざまなデータでも実証されています。例えば、「1日1500歩で年間約3万5000円の医療費を節約できる」という国土交通省の試算があるのをご存じでしょうか。さらに、歩くことが認知症予防に役立つという研究結果も、世界各国から報告されているのです。とはいえ、健康のためだからと無理をするのは禁物。大切なのは、今の自分の体力に合わせて、楽に、安全に続けることです。そこで今回は石田先生の著書より、散歩を無理なく楽しむための「体づくりのヒント」をご紹介します。

※本記事は石田 良恵 (著)による書籍『ボケない散歩 83歳、健康を研究する教授の習慣』から一部抜粋・編集しました。

【トレーニング】「親指だけ・小指だけタオルつかみ」で足指を動かす

足指がそれぞれしっかり動くようになると、地面をつかむ力がより強くなり、歩くときの安定感が増します。それに役立つのが、タオルを使ったトレーニングです。
 
(1)床にフェイスタオルを1枚敷き、イスに腰をかけます。(※イスが安定しているか確認)

(2)背すじを伸ばし、両足を肩幅に開きます。

(3)フェイスタオルの下端に足の指先が乗るように足を置きます。

(4)親指だけを使って、タオルをたぐり寄せます。

(5)次に、小指だけを使って、タオルをたぐり寄せます。

1日に行う回数は、1〜3回です。

親指だけ、小指だけ、というように他の指が動かないように指先に意識を向けて、ゆっくり丁寧に動かしてみてください。親指(母趾)がしっかり動くと、地面を押して前に進む力が強くなり、リズミカルに歩けます。

小指は、足の外側を支える大切な部位です。小指やその周囲の筋肉がしっかり働くようになると、足の内側だけでなく外側もしっかり使えるようになり、体重をバランスよく支えられるようになります。

特に、小指は薬指と腱や神経がつながっていて単独で動かしにくいため、意識して動かすこと自体が脳へのよい刺激となります。

  イラスト/古谷充子『ボケない散歩』より
イラスト/古谷充子『ボケない散歩』より

  イラスト/古谷充子『ボケない散歩』より
イラスト/古谷充子『ボケない散歩』より