『ボケない散歩 83歳、健康を研究する教授の習慣』 (石田良恵/アスコム)第4回【全6回】


「80歳を超えても仕事を続け、毎日を楽しく過ごせるのは散歩のおかげ」と話すのは、保健学博士の石田良恵先生です。長年、運動生理学を専門に研究されてきた石田先生は、『ボケない散歩 83歳、健康を研究する教授の習慣』(アスコム)の著者でもあります。実は「歩くこと」の健康効果は、さまざまなデータでも実証されています。例えば、「1日1500歩で年間約3万5000円の医療費を節約できる」という国土交通省の試算があるのをご存じでしょうか。さらに、歩くことが認知症予防に役立つという研究結果も、世界各国から報告されているのです。とはいえ、健康のためだからと無理をするのは禁物。大切なのは、今の自分の体力に合わせて、楽に、安全に続けることです。そこで今回は石田先生の著書より、散歩を無理なく楽しむための「体づくりのヒント」をご紹介します。

※本記事は石田 良恵 (著)による書籍『ボケない散歩 83歳、健康を研究する教授の習慣』から一部抜粋・編集しました。

【トレーニング】「足指グー・パー」で足指まわりを重点的に強化

足底筋群を鍛える方法として、「足指グー・パー」も効果的です。簡単な方法ながら、足底筋群のうち、足指まわりを効率的に鍛えることができます。
 
(1)床に座り、両足をまっすぐ伸ばし、肩幅くらいに開く。両手は床につきます。

(2)足指をじゃんけんの「グー」「パー」のように動かします。
 グー:足指に力を入れてギュッと縮める。
 パー:それぞれの指の間に隙間ができるように、思い切り大きく開く。

(3)グー・パーを20回ほどゆっくりくり返します。

1日に行う回数は、1〜3回です。

足指がしっかり開けるようになると、歩くときに地面をとらえる力が強くなり、安定して歩くことができるようになります。私自身、このトレーニングを行うようになってからは、外を歩くときの安心感が高まったことを実感しています。
 
また、地面をしっかりつかむことができると、速く歩けるようになります。車でたとえるなら、足指はタイヤのようなもの。タイヤがしっかり地面をとらえられないとスリップしてしまうように、足指の力が弱いと、歩行時に踏ん張りがきかず、バランスをくずしやすくなります。
 
床に座るのが大変な方は、イスに座って行ってもかまいません。必ず、安定した背もたれ付きのイスに座ってくださいね。両足を肩幅に開いて、ひざを伸ばしたら、かかとを立てます。その状態で、同じようにグー・パーをくり返します。

  イラスト/古谷充子『ボケない散歩』より
イラスト/古谷充子『ボケない散歩』より

  イラスト/古谷充子『ボケない散歩』より
イラスト/古谷充子『ボケない散歩』より