「節約しているつもりなのに、全然お金が貯まらない」「将来のお金が心配」と、不安を抱えているだけで、「お金」と真剣に向き合うのを避けてはいませんか?節約・倹約で生活コストを落として生活に余裕が生まれれば、精神的なゆとりも持つことができるのです。月間700万PV超えの大人気ブログ『ノマド的節約術』運営者がみずから実践して厳選した、「誰でもできる節約のちょっとしたコツ」をご紹介します。
※この記事は「この1冊でお金に困らない! 節約ハック大百科」(松本博樹/KADOKAWA)からの抜粋です。
前の記事「フリマアプリにせどり、民泊ホストまで!将来のお金不安を解消する、イマドキの「ゼロからのお手軽収入術」/節約ハック(5)」はこちら。
「生きていく上で必要かどうか」ミニマリスト的なお金の考え方
ネット上でも人と話す時でも、「ミニマリスト」という言葉を多く聞くようになりました。ミニマリストについて調べてみると、「最小限主義者」と出てきます。必要最低限のもので生きている人のことをいいます。
私は、2011年5月に勤めていた会社を退職して独立しました。プログラマーとして仕事をしていたのですが、このまま働き続けても先が見えてしまう不安が大きくなっていき、そのまま仕事へのモチベーションが下がって退職したという流れです。決してほめられたものではありません。
収入のあてがないので、とりあえず生活コストを落とさないといけないと思い、あらゆるムダを削ぎ落としていきました。この時に、モノに対する向き合い方や考え方が一気に変わりました。
「生きるために必要かどうか」
このたった1つの基準だけで、モノと向き合うようになりました。
収入がなくなってから気付いたのですが、1カ月あたりの生活費が安くなればなるほど、必要な稼ぎのハードルも下がっていきます。当たり前のことですが、そうなると、「無理して働かなくてもいい」と思えるようになります。
ブログを始めた当時、稼ぎはサラリーマン時代よりも少ない期間が長かったのですが、生活費が低かったおかげで、ストレスを感じることはなかったと思います。変なプレッシャーから解放され、精神的に楽になりました。
そんな私がモノを買う時の考え方は、これまた、たった1つ。
「将来への投資につながるかどうか」
この視点で価値を感じた時に、お金を使います。
私はミニマリストだから幸せということは全くありません。自分自身の心の声にしたがって行動した結果、たまたまミニマリストと呼ばれるようなことをしていただけです。自分自身が今後どうありたいのかを真剣に考えれば、ミニマリストかどうかは特に関係ないと思います。
ただし、生きていく上で必要最低限のものがわかるようになると、心が軽くなるのは間違いありません。ミニマリストは考え方の一部として取り入れるのがいいかもですね!
次の記事「まずは300万円!生活費のスリム化と毎月の「強制貯金」で「余裕資金」を作ろう/節約ハック(7)」はこちら。