ビール、ワイン、納豆、乳製品といった食料品をはじめ、電気や宅配便など、さまざまな分野での値上げラッシュが続いています。2019年10月には消費税の引き上げが予定され、私たちの負担が増すことは必至です。家計の負担を減らすためには、支出を減らし、上手にやりくりを考えていく必要がありそうです。そこで、値上げ対策と節約術について、あらためて考えてみました。
節約したいという気持ちはあるけれど
さまざまな値上げが発表されるなか、どれくらいの人が日々節約を意識して生活しているのでしょう。ソフトブレーン・フィールド株式会社が実施した「家計に関する調査」において、普段の生活のなかでの、節約意識はあるかどうかを質問したところ、「強く意識している」が23.6%、「まあまあ意識している」が57.4%という結果に。8割以上の方が節約についてなんらかの意識をしているということがわかりますね。
次に「自分」もしくは、「家族と共同」で家計管理をおこなっていると答えた人を対象に、家計の見直しをしたことがあるかどうかをたずねたところ、「家計の見直しをしたことがある」が48.1%で、「家計の見直しをしたことがない」が3.8ポイント上回る51.9%。
また「家計の見直しをしたことがある」と回答した方のうち、「継続した家計の見直しができている」は、32.7%にとどまりました。「家計の見直しをしたことがない」回答者の場合は、25.5%が「家計の見直しをしようと思ったが、行動には至らなかった」と答えています。
次に、調査対象者をライフステージごとにわけ、[未婚・既婚(子どもがいる方・子どもがいない方)]というカテゴリーにおいて家計全体で見直したい項目についてたずねました。1位が「光熱費(水道・ガス・電気)」、2位が「食費」、3位が「携帯電話料金」という結果となり、これはどのライフステージでも同様の結果となりました。
4位以下については、未婚者は「趣味・娯楽費」、既婚者(子どもがいない方)では「インターネット回線や固定電話」がランクイン。「保険料」はライフステージとともに上がる傾向が見られ、既婚(子どもがいる)者では4位となっています。
少しの工夫を積み重ねてやりくりしよう
皆さん、頭の片隅には「節約」の文字が浮かんでいるけれど、実際に日常生活において節約を実行するとなると、難しいというのが現状でしょうか。具体的にはどのようにやりくりしていけばいいのでしょうか。
◯家計簿をつけて月々の収支を把握する
書くほうが把握できる場合も多いですが、面倒なら、レシートの整理やアプリを用いても◎
◯食費を再度見直す
一週間の献立リストを作り、予算の上限を設けて財布に入れておくお金を決める、決められた曜日しかスーパーに行かないなど
◯通信費の節約
出先ではフリーWi-Fiを使う、格安SIMに家族全員で乗り換える
◯光熱費の節約
シャワーはこまめに止める、節水できるシャワーヘッドに取り替えてみる
◯電化製品のコンセントをまめに抜いて待機電力を減らす、省エネ家電に切り替える
ごくごく基本的でシンプルな方法をご紹介しましたが、節約は日々の積み重ねから。「千里の道も一歩から」の気持ちで、少し心がけを変えてみてくださいね。
文/本山 ことま