「親しき仲にも礼儀あり」という言葉の通り、距離の近い親族でも守らなければならないルールはいくつも存在します。もし"親展"の手紙を勝手に開けられたら、どのように対処すればよいのでしょうか。
義母が勝手に手紙を開封し...
以前ネット上に「自分宛の"親展"を義母に開封された」というお悩みが寄せられ、大きな注目を集めました。とある女性は、資格試験の合否通知を同居している義母が勝手に開封して結果を仕事中にメールで送ってきたといいます。帰宅後に女性は「『親展』と書かれたものは、宛名以外の人が開封してはいけない」と義母へ言い、「今後は気をつけて欲しい」とお願いしたそう。
しかし義母は「同じ家に住んでいる家族なんだから、見ちゃいけないものではない」と反論。旦那さんにも相談したところ、「家族なのに何言ってんの?」と笑われながら言われたのだとか。
女性は、旦那さんへ「家族であろうとなかろうと、私宛ての親展の封書は見ないでほしい。内容が気になるなら話すから、開封するのは宛名本人であることを覚えててほしい」と忠告。しかし旦那さんは、「俺は信用されてないってことか。失望したよ」と言い放ったそう。最後に女性は、「私が言ってることはそんなにおかしいでしょうか?」と疑問を投げかけました。
このお悩みにネット上からは、「言ってることはおかしくないけど、うちも勝手に開けられるよ。こんなこと言いたくないけど、そんなものです。郵便物に関しては自衛の手段もないし諦めた」「私も何度か開封されて義母と揉めたけど、"何言っても無駄なんだ"と思っただけ」「私も義父母に開けられて困ってる。手紙以外に通販で買った商品も勝手に開けられるし...」などの声が。封書や荷物を勝手に開封されて悩んでいる人は意外と多いようです。
手紙を見られたくない場合の"防衛手段"とは?
今回のお悩みに同じような体験談が多く寄せられた一方、"防衛手段"を伝授してくれる人も。対策をとった人からは、「見られたくない手紙は職場宛てに送ってもらってた」「ポスト分けて鍵つけておけば再発は防げるよ。完全同居でもポスト2つ並んでいる家は結構あるから」といった声が上がっていました。
また"防衛手段"の1つとして上がったのが、郵便局が行っている「郵便局留」という方法。このサービスは、「受け取りたい郵便局の窓口で郵便物などを受け取ることができる」というもの。全国約24,000局の郵便局で行っており、利用手続きナシ・手数料無料でサービスを利用できます。
利用方法は"受け取りたい郵便局の郵便番号"と"○○局留(○○は受け取りたい郵便局名)"、"受取人の住所・氏名・電話番号"を記入するだけ。消費期限が短い郵便物など、保管に適さないもの以外は基本的に何でも利用できるようです。
たとえ見られて問題の無い内容でも、親展で届いた手紙を勝手に開けられるのは嫌なもの。いくら身内だからといっても、相手のプライベートにズカズカ踏み入るのはNGですよ。
文/藤江由美