冬は暖かく夏は涼しい家を建てたい! 「断熱性」と省エネ、耐久性を叶える「ポイント」

長期的に持続する太陽光発電

断熱性が高ければ冷暖房の使用が減るので、省エネになります。さらに光熱費の助けになってくれるのが太陽光発電。業界最長の40年保証という太陽光発電パネルもあり、その期間メンテナンスもほとんど必要なく、コスパがとてもよい製品です。

製品の品質を確保するには、当然、設置の施工技術が伴います。パネルが長持ちしても設置する屋根に損傷が出たら元も子もありませんからね。

パネルはビスで留めることがありますが、ビスは漏水のリスクを高めます。ステンレス金具で屋根の出っ張ったところをつかむようにして設置する技法を採用すると漏水リスクがかなり抑えられます。

家が完成したとき、太陽光発電もあって省エネ性が高かったとしても、設備の耐久性が低かったり、メンテナンスコストが増えたりしては、高性能の恩恵を受けられませんよね。

長期的に活用できるエネルギーシステムであるかどうかも、高性能の判断をするチェックポイントになるのです。

高性能住宅は長期的にその性能を担保できるものです。その代表が長期優良住宅です。

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平松明展
平松建築株式会社代表取締役。建築歴23年。19歳から大工として10年間で100軒以上の住宅を解体、修繕し、住宅の性能の特徴を理解する。2009年創業。会社経営を行いながらもドイツを訪れて省エネ住宅を学ぶほか、地震後の現地取材を行い、気候風土に合った家づくりの研究を行う。YouTube チャンネル「職人社長の家づくり工務店」(登録者数は9万人以上)も配信中。

※本記事は平松明展著の書籍『住まい大全 ずっと快適な家の選び方、つくり方、暮らし方』(KADOKAWA)から一部抜粋・編集しました。

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