「孫へのお年玉」「友人の個展祝い」いくら包む⁉ 冠婚葬祭のお金マナーで気を付けるべきこととは?

それなりの経験を積んだ大人でも、いざ冠婚葬祭時になると幾ら包めばいいのか、悩んでしまいがちです。特に悩みがちな長寿祝いや親戚の結婚式、お葬式、そしてお年玉について、作法について造詣が深く「現代作法研究会」を主宰する近藤珠實先生にその対応を伺いました。

今回は年末年始に気になるお年玉事情や、そのほかのお祝い事についてお届けします。

pixta_8739228_S.jpg前の記事「おい・めいの結婚式、親戚の香典はいくら包めばいい? 冠婚葬祭のいまドキ相場を聞いてみた!(1)」はこちら。

 

【お年玉】最高1万円まで。金額は親戚同士で統一する

Q.孫へのお年玉は幾つからあげるの?
A.小学生からでいいと思います。目安は小学生なら3000円、中学生は5000円、高校生や大学生の場合は1万円です。久しぶりに会う孫たちに、たくさんあげたいと思う気持ちは分かりますが、金額はあまり高くならないように、上限を1万円と決めておきましょう。これらの金額は、前もって親戚同士で話し合い、統一することをおすすめします。

お年玉の目安1812p096_02.jpg

 

Q.あげていない人から歳暮をもらったら?
A.中元や歳暮にお返しは必要ありません。ただ、贈っていない人からもらった場合は、すぐに感謝の気持ちをお礼状にして送ります。お世話になっている人など、お礼状だけでは申し訳ないと思う相手なら、日にちを少しずらして「暑中御見舞」や「御年賀」として贈るといいでしょう。


【様々なお祝い事】贈る相手のことを考えて負担にならない金額にする

Q.個展を開く友人への祝いの目安は?
A.作品を販売していて、1万円以下で買えるようなら買ってあげると祝いになります。ただ、高くて手が出ない場合は、友人同士で相談して、2000~3000円程度の菓子折りなどを贈るといいでしょう。

Q.友人が入院した。見舞いはどうする?
A.友人の病状にもよるので見舞いに行っていいのか本人や家族に確認してください。病院には見舞いができる時間帯があるのでその確認も必要です。本人と話せて、何か欲しいものがあるならそれに応えつつ、持っていく現金の目安は5000円。「お見舞」と書かれた封筒に入れるか、なければ封筒に「お見舞」と書いて使っても大丈夫です。ちなみにお見舞いをもらった人は、退院後1週間ぐらいを目処に「快気祝」として、菓子折りなどのお返しをします。

Q.旅館での心づけは幾らにすればいい?
A.宿泊代金などにサービス料が含まれているので、心づけは必ず渡すものではありません。もし、仲居さんが感じのいい人で「よろしくお願いします」という意味で渡したいのなら、2000円または3000円にするといいでしょう。

 
冠婚葬祭のお金のマナーで気を付けること3か条

●金額は高ければいいわけではない
冠婚葬祭で包む金額の目安は、相手の年齢が高いほど、関係が近いほど高くなりがちです。とはいえ、高ければいいということではなく、相手の負担にならないように、見合った金額を包むようにしましょう。

●お金以外に心がこもっていることが大切
冠婚葬祭でお金のやりとりはあります。ただ「お金をあげればいいんでしょう」ということではなく、お祝いや感謝の気持ちとして、手紙や何か手作りのものを贈るなど、心がこもっていることが大切です。

●地域や一族の習慣に従う
葬式の香典や結婚式の祝い金などの金額は、住んでいる地域や親戚など一族の慣習である程度決まっている場合があります。このような場合は、1人で決めずに周りに相談して、その慣習に従うようにしましょう。

 

取材・文/金野和子

 

<教えてくれた人>

近藤珠實(こんどう・たまみ)さん

現代感覚で国際的に通用する作法を普及させるため「現代作法研究会」を主宰。その後、新作法『清紫会』を結成。新・作法学院を開設し学院長に就任。テレビ出演、講演などの他、多くの女性誌のマナーページで指導監修をしている。

この記事は『毎日が発見』2018年12月号に掲載の情報です。

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