結婚はあくまでも幸せになるためのひとつの手段/青森の神様

日本人の平均寿命は、女87.14歳 男80.98歳と世界トップ。平均寿命までたっぷりと時間があります。反面、体力は確実に落ちていき、仕事の需要も難しい中、これからの時間をどう過ごしていけばいいのか、不安にかられる人が多くいることも事実。これからの自分を待ち受ける運命に気づき、自分の心や大切な人たちとどう生きていくか?「青森の神様」として知られる木村藤子さんによる、あなたらしい人生を生きるための道しるべ。

※この記事は『神様が教えてくれる 人生100年時代の幸せな生き方』(木村藤子/KADOKAWA)からの抜粋です。

結婚はあくまでも幸せになるためのひとつの手段/青森の神様 pixta_20239514_S.jpg前の記事「運命の人と出会っても、相手への思いやりを忘れてしまうことも/青森の神様(2)」はこちら。

 

結婚相手

結婚したいと強く願う人は多く、私のもとにも、「結婚」にまつわる相談にいらっしゃる方が大勢います。

「絶対に○歳までに結婚したい!」

「どうして私は結婚できないんでしょうか?」

「結婚」は人生最大の幸せだと捉え、「運命の人」との出会いを求め続ける人は多いのではないかと思います。私は日々、「結婚」に関する相談を受けていますが、「結婚してこういう幸せを築きたい」と考えているのではなく、「結婚〝さえすれば〟幸せになれる」と考えている人がかなり多いという印象です。

つまり、結婚、そして自分が考える運命の人との出会い、それ自体が目的となってしまっているのです。しかし本当に大事なことは、〝結婚すること〟ではなく、〝幸せになること〟のはずです。

「あの人と結婚して本当に良かった」

そう感じている人も多くいらっしゃるでしょう。
このような〝幸せな結婚〟を手に入れた人は、結婚したから幸せを感じるようになったのではなく、年月を経て、いろいろあった自分の結婚生活を振り返って、「本当に結婚してよかった」と感じているのです。

普通、自分の結婚相手が誰なのかはわかりませんし、出会いも自分でコントロールすることはできません。

しかし、ふたりの間には目に見えない〝運命のつながり〟があるので、好むと好まざるにかかわらず、必ずふたりは出会うことになります。ただし、運命のつながりがあったとしても、〝いつ〟出会うかはわからないので、必死に運命の人を探し続けても見つからないかもしれませんし、諦めて探すことを止めたときに出会うかもしれません。

大切なのは、〝出会う〟ことではないのです。
私たちは何もしなくても、出会うべき人に運命によって出会います。出会いは運命の接触のきっかけなので、大切なのは、そのあとふたりの関係性をどのように築いていくのかということです。

結婚する人はもちろん運命の人であり、ただ結婚するために出会っているのではなく、本質的には、ふたりが背負う過去世の同じカルマの清算のために出会っています。

カルマには良いカルマと悪いカルマがありますから、現世で出会ったとしても、ふたりが背負っているカルマが「良いカルマなのか、悪いカルマなのか」は、わかりません。

運命の人との出会いを求めて、「結婚」を最終目標にしている人の中には、相手から〝好かれるために〟必死に外見を磨いている人がいます。

しかし、〝外側を磨く努力〟に終始してしまって、〝運命の人と出会う意味〟を考え、理解することがないのならば、せっかく良いカルマによって出会ったとしても、良い関係を継続することができずに、悪いカルマを新たに作り出してしまうこともあるのです。

結婚それ自体を目標にしてしまうと、出会いの本質を失います。結婚はあくまでも幸せになるひとつの手段です。

これから人の一生が100年となっていく時代においては、同じ相手と一緒に過ごすのであれば、その時間は格段に延びていきます。結婚したあとのふたりの生活の中で、相手への気遣いや思いやりが欠けてしまうと、いくら運命の相手であっても、良好な関係性を築いていくことはできません。

運命の人であっても、自分の関わり方によって、不幸を招いてしまうこともあるのです。
ふたりが出会った目的は、過去世のカルマの解消なのですから、お互いに貸し借りがあります。

「自分がいつも正しい」という考えではなく、自分と相手のカルマのつながりをどう受け止め、乗り越えていくのか? それを考えることが、一生を共にする伴侶への優しさ、思いやりにつながっていくのです。

 

次の記事「私が輪廻転生を信じるきっかけとなった、ある医師との出会い/青森の神様(4)」はこちら。

 

 

木村 藤子(きむら ふじこ)

1947年、青森県生まれ。地元で有名な霊能者だった母親のもとで育つ。30代のとき、神の声を聞き、霊視・透視能力を授かる。以来、日々多くの人の悩みを救っている。全国的にその名が知れわたり、「青森の神様」「ヘビの神様」といわれるきっかけとなったのが、1990年の「ヘビ騒動」。地元で行方不明になったニシキヘビが現れる場所、時間を透視によって言い当てた。著書に『神様が教えてくれる 人生100年時代の幸せな生き方』(KADOKAWA)、『「気づき」の幸せ』(小学館)、『幸せの風が吹いてくる』『幸せの詩が聞こえる』『神様が伝えたいこと〔ポケット版〕』『母であるあなたに気づいてほしいこと』『気づく力』『新・気づく力』『「本当の自分」に気づく本』『2019年版 木村藤子の春夏秋冬診断』『人生が変わる因果の法則』(主婦と生活社)など。


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神様が教えてくれる 人生100年時代の幸せな生き方

(木村藤子/KADOKAWA)

「100年という長い人生を幸福なものにしていくためには、過去から延々と連鎖している不幸の原因に気づき、断ち切ることです。不幸の連鎖を断ち切れば、自分だけではなく、子どもや孫の未来までも幸福の道へつながるのです。 『はじめに』より」。待ち受ける運命に気づき、自分の心、仲間、家族、大切な人たちと共に、どう生きるのか? 「青森の神様」として知られる著者による、気づきの書。

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この記事は書籍『神様が教えてくれる 人生100年時代の幸せな生き方』からの抜粋です
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