片付けが苦手な家族をどうするべきだった?汚家から脱するまでの長い道のり/ゆるりまい

この暮らしをするようになってから、時たま「片付けられない家族と一緒に住んでいて、家が片付かず困っている」といった相談を受けることがあります。わかる。その悩み、わかります!

前回のエピソード:いくら捨てるのが気持ちよくても、絶対に捨てないほうがいいものとは?

昔は我が家もたくさんのものに囲まれた汚家でした

今でこそ我が家はシンプルで、人によっては殺風景とも思える"なんにもない家"に住んでいますが、以前はたくさんの物に囲まれたいわゆる"汚家"に住んでいました。狭い一軒家の至るところにものが積み上げられ、それらを倒さないように体を曲げて移動する毎日。動線もなにもあったものではなく、生活のなにをするにもスムーズにはいかない家でした。

当時の我が家は、祖母、母、私の3人家族で、私以外の家族は皆、ものが捨てられない&片付けられない人間。私だけがものを持たない暮らしと片付ける楽しさに目覚め、孤立無援で汚家を普通の家にすべく奮闘していました。

今思えばあの頃は失敗ばかりしていて、ここまでくるのに随分遠回りをしたもんです。そんな当時を振り返りながら、これから何回かに分けて片付けが苦手な家族へのアプローチ方法をご紹介していきたいと思います。

片付け初心者の私 最初の失敗は"暴走"

片付けに目覚め、家の中をどうにかしないと!と思った片付け初心者の私を、冷静に今振り返ってみると、「だいぶ暴走していた」の一言に尽きます。

もともと熱しやすく冷めにくいタイプの人間なので、片付けに目覚めると一気に「家を綺麗にしたい欲」の炎が燃え上がりました。しかも一般的に考えて、家を綺麗にすることはとても良いこと。私はその正義を振りかざし、「この家は私が片付けなくては!」と突如立ち上がったのです。当時私は高校1年生。若さも手伝って実に衝動的に行動に出ました。

しかし家族、この突然の私の行動に動揺しました。それもそのはず。今までそこまで問題もなく(いや、外から見たら問題だらけではありましたが)普通に生活していたのに、突然のお片づけ宣言。

十分な話し合いもせず、「家が汚いのは耐えられない!綺麗にしなくちゃいけないんだ!」と強引に家の中を片付け始めてしまったのです。

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しかしお恥ずかしいことに、当時の私はやる気だけはあったけれど片づけは初心者だったので、片付けているのに家の中はしっちゃかめっちゃかにしてしまうという大失態を犯しました。

例えばダイニングテーブルを片付けた時のこと。不要なものを捨てるという発想も、ものを適材適所に配置するという発想もなかった私は、テーブルにあるすべてのものを、そっくりそのまま周りにある棚に分散して移動しました。

その結果、テーブルの上は綺麗になりますが、テーブルにあったものたちはただ場所を移動しただけで、なにも解決はしていませんよね。それどころかどこになにがあるのかますますわからなくしただけでした。けれどそれが片付けだと、本気で思っていたのです。

当然家族は「余計なことをして!」と怒りました。私も「どうして片付けてあげたのに怒られなければいけないんだ...」と悔しくて悔しくて...。この時からゆるり家は長い長いお片付け戦争が勃発したのです。

強引にやることで家族のプライドを傷つけていた

今思えば、きっと祖母や母のプライドを傷つけていたんだろうと思います。祖母や母も家が汚家なことは気にしていて、それでもどうしていいのかわからず、長い間諦めの境地にいたのでしょう。

そこで突然一番若い私が立ち上がり、「この家は汚い!」と強引に片付けをしだしたら(しかも当時は長い反抗期で、祖母と私の折り合いは最悪でした)、きっと今までの自分たちを否定された気持ちになったのかもしれません。

もしあの時、家族とちゃんと話し合っていたら...もっと言葉を選んでいたら...家族ともあまり揉めずに、もう少し早く家が綺麗になっていたでしょう。(我が家は片付けを開始してから今の家になるまで、10年近くかかっています)

大事なのはお互いの意思の疎通

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住環境は住んでいる人に大きな影響力を持っています。家族の気持ちが一緒になって綺麗な部屋にすれば、その分だけ暮らしは豊かになるけれど、強引に"改革"しようとすれば、その分だけ反発が起きます。片付けができない家族をその気にさせるのは時間がかりますが、強引にやればもっともっと時間がかかります。片付けを始めるにあたって大事なのはお互いの意思の疎通。

家族の気安さから、時に喧嘩になることもあるかもしれませんが、十分にコミュニケーションをとりながら片付け始めることが、一番の近道なのです。

ゆるりまい

大人3人と子ども1人と猫4匹暮らし。 本当はなんにも持たないで生活したい、 そんな願望を持ちながら生きています。著書に『わたしのウチには、なんにもない。』なんにもない部屋で赤ちゃんを育ててみればKADOKAWAなどがある。

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