13桁の「バーコード」には、商品の情報が詰まっている/すごい技術

pixta_28674807_S.jpg私たちは毎日身のまわりの「便利なモノ」のおかげで快適に暮らしています。でもそれらがどういう仕組みなのか、よく知らないままにお付き合いしていませんか?

身近なモノに秘められた"感動もの"の技術をわかりやすく解説します!

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●バーコード

多くの商品にはバーコードがついている。携帯電話で情報交換に利用されるQRコードは、そのバーコードの発展形である。

スーパーなどで見るほとんどの商品には、白黒の縞(しま)模様が印刷・貼付(ちょうふ)されている。この模様がバーコードである。その下には13桁(けた)か8桁の数字が書き込まれているが、白黒の縞の幅の違いでそれらの数字を表現しているのだ。読み取り機はこの縞模様にレーザー光を当て、その反射光からコードを識別するのである。

日本の多くの商品につけられたバーコードはJANコードという規格にしたがっている。国コード、メーカーコード、商品項目コードが順にコード化されている。ちなみに最後の1桁はチェック用に用いられる。

バーコードの最大の「売り」はその安さと扱いやすさである。商品にバーの模様を印刷したりシールを貼りつけたりするだけで、バーコードとして利用できる。

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現在、バーコードはPOS(ポス)システムと呼ばれる流通システムの要(かなめ)である。商品情報が刷り込まれたこのコードのおかげで、店に在庫がどれくらいあるか、どの製品がよく売れているかなどを細かく管理できるからだ。コンビニの商品流通が可能なのも、バーコードのおかげといっても過言ではない。

バーコードの欠点は、表現できる情報量が少ないことだ。たかだか13の数字の情報では、現代の複雑な流通では力不足である。そこで、現在ではデンソーが開発したQRコードもよく利用されている。携帯電話のカメラで利用している読者も多いだろう。バーコードの一次元模様を二次元化することで、情報量を飛躍的に大きくできる。平面的に配置されたバーコードはほかにもあるが、主流にはなっていない。

ちなみに、書籍のバーコードはISBNコードにしたがっており、ポテトチップスなどの日本の商品コード(JANコード)とは異なっている。ISBNコードは世界中の本を管理することを目的としているからだ。また、Cコードなどを含んだバーコードも併記されている。Cコードは図書の分類を目的としたコードである。

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涌井良幸(わくい・よしゆき)

1950年、東京都生まれ。東京教育大学(現・筑波大学)数学科を卒業後、千葉県立高等学校の教職に就く。教職退職後の現在は著作活動に専念している。貞美の実兄。


涌井貞美(わくいさだみ)

1952年、東京都生まれ。東京大学理学系研究科修士課程修了後、富士通に就職。その後、神奈川県立高等学校教員を経て、サイエンスライターとして独立。現在は書籍や雑誌の執筆を中心に活動している。良幸の実弟。


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『身のまわりのすごい技術大百科』

(涌井良幸・涌井貞美/KADOKAWA)

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この記事は書籍『身のまわりのすごい技術大百科』からの抜粋です

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