整理収納に目覚め、収納用品を山ほど買い込み、家中をきれいに片付けたけれど、家事がラクになったかというと、そうでもない。そんな体験、身に覚えはありませんか?
整理整頓には、「ものを減らす」だけでなく、「手間を減らす」工夫をすることが大切です。
本書『大人のラク家事』で50代からの片づけ&整理整頓の工夫を学び、家事をラクにしてゆとりある暮らしを楽しみましょう! 今回は17回目です。
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前の記事「収納は「見える化」すると使いやすい/大人のラク家事(16)」はこちら。
使うものは使う場所に置く
ダイニングテーブルはいつもきれいに片付いているのが理想ですが、人が集まる場所だけに、ものの置きっぱなしが多い場所。テーブルを壁につけて置いている場合は、ティッシュボックスやリモコン、メモ用紙、本など、あると便利なものが壁側に山積みになりがちです。そうした放置状態を防ぐには、以下の2つが有効です。
・テーブルを壁から離して置く。
・テーブルの上に置いてしまうものの収納場所を、テーブルの近くに用意する。
我が家では、現在のテーブルを購入したときに、部屋の真ん中にテーブルを配置し、「上には何も置かない」をルールにしてきました。
でも、どうしても置きっぱなしになるものが2つ。それが、持病がある夫が朝晩のむ薬の袋と、ダイニングテーブルでパソコンを使う私の必需品であるメモ帳や文具類です。
一歩動くだけでも面倒なら、動かず収納できる方法を考える
夫の薬の収納場所は、テーブルの奥にあるキャビネット。文房具の収納場所はカウンターキッチンのところ。いずれもテーブルから立ってわずか1歩でした。それほど近くても、一度出したものをもとの位置に戻すのは面倒なのです。
そこで考えたのが、テーブルから動かずにできる収納。引き出しを作ることにしました。
100円ショップで購入したファイルケースを、強力両面テープでテーブルの裏に貼っただけの引き出しなので、重いものは無理ですが、夫の薬や私の文房具程度は十分に入れられます。
これを設置してから、我が家のテーブルの上はいつもスッキリ。何もない状態がキープでき、ものが散らかることはなくなりました。
次の記事「プチストレス!夫の通勤用バッグの置き場を決めて解決/大人のラク家事(18)」はこちら。
撮影/原田 崇、原田圭介
ブログ「Rinのシンプルライフ」主宰。整理収納アドバイザー1級。居宅介護支援専門員。片づけ・DIY・北欧インテリアが大好きで、シンプルライフを心がけている。最終目標である「軽やかで自由な老後」を迎えるために、快適な生活に役立つ整理収納法を探っている。
(Rin/KADOKAWA)
発売後、たちまち重版! 大人のためのラク家事のノウハウを一挙公開します。片付けや整理整頓は、それが最終目的ではなく、家事をラクにすること&リフレッシュするための自分時間を持つための手段です。そこで「ものを減らす」だけではなく、「手間を減らす」工夫を徹底的に考えました。すると、これまで「当たり前」だと思い込んでいた習慣ですらやめることができ、ゆとりができました。人気ブロガーRinさんがこれまで実践してきた「ラク家事」をまとめた1冊。