1~3は粉もの、調味料、乾物などのストック。4は現在使っている1〜3のもの。上の段はデッドスペースになっています。
整理収納に目覚め、収納用品を山ほど買い込み、家中をきれいに片付けたけれど、家事がラクになったかというと、そうでもない。そんな体験、身に覚えはありませんか?
整理整頓には、「ものを減らす」だけでなく、「手間を減らす」工夫をすることが大切です。
本書『大人のラク家事』で50代からの片づけ&整理整頓の工夫を学び、家事をラクにしてゆとりある暮らしを楽しみましょう! 今回は19回目です。
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前の記事「プチストレス!夫の通勤用バッグの置き場を決めて解決/大人のラク家事(18)」はこちら。
ざっくり収納ほど片付く
食器棚を開けたときに、食器や調理器具、食材が整然と並んでいるのは、気持ちがいいものです。けれども整然と並べる収納は、戻すときにもキチッと入れなければならず、私のような面倒くさがり屋は、イラッとします。
たとえば、夫婦のお弁当箱を片付ける場合、以前は以下の3工程で行っていました
(1)食洗機から取り出したお弁当箱をざっくりと収納ボックスに入れて水気・湿気を切る
(2)ふたりの分のお弁当箱の蓋を閉める
(3)定位置の収納スペースに並べる
お弁当箱をきれいに並べるために、手間を掛けるのは本末転倒。そこで思いついたのが、ストレスがたまる(2)と(3)の工程を省き、収納ボックスのまま食器棚へ戻す「ざっくり収納」です。
これなら、2つのお弁当箱を取り出すときもワンアクション。簡単、手間なしです。
1は毎日使うお弁当箱入れ。2はお弁当と一緒に持っていく水筒。3はお客様用の食器が入っています。
ボックスに入れるざっくり収納は、
ワンアクションでストレスフリー
ボックスを使うメリットは、以下の4点です。
・細かいものをまとめて入れられる。
・一緒に使うものをセットで入れられる。
・取っ手付きを使えば、高い所にも収納しやすい。
・奥のスペースも有効活用できる。
ざっくり収納に適しているのは、次の3種。
1. プラスチック製のお弁当箱や水筒、保存容器など、割れにくいもの
2. お客様用の食器など、使用頻度の低いもの
3. 調味料や乾物、キッチン用品などの細かいものやストック品など
ボックスの利点を活かし、使用頻度の低いものやストック品は上段の棚に入れると、狭いスペースでも使いやすい収納ができます。
冷蔵庫の中も細かく分けて収納せず、空きスペースを確保。ストック用の料理なども、鍋ごとざっくり収納できるようにしています。
次の記事「一緒に使うものはセットで収納すると手間が省ける/大人のラク家事(20)」はこちら。
撮影/原田 崇、原田圭介
ブログ「Rinのシンプルライフ」主宰。整理収納アドバイザー1級。居宅介護支援専門員。片づけ・DIY・北欧インテリアが大好きで、シンプルライフを心がけている。最終目標である「軽やかで自由な老後」を迎えるために、快適な生活に役立つ整理収納法を探っている。
(Rin/KADOKAWA)
発売後、たちまち重版! 大人のためのラク家事のノウハウを一挙公開します。片付けや整理整頓は、それが最終目的ではなく、家事をラクにすること&リフレッシュするための自分時間を持つための手段です。そこで「ものを減らす」だけではなく、「手間を減らす」工夫を徹底的に考えました。すると、これまで「当たり前」だと思い込んでいた習慣ですらやめることができ、ゆとりができました。人気ブロガーRinさんがこれまで実践してきた「ラク家事」をまとめた1冊。