常備菜とは、まとめて作り置きできる、日持ちするおかずのこと。用意しておけば食卓に副菜としてそのまま出すことも、お弁当に詰めることもできて便利です。
今回は、野菜をたくさん食べられる常備菜のレシピと、保存期間が長く重宝する乾物を使った常備菜のレシピを合わせて10種類紹介します。
ご飯が進む人気のレシピを中心に紹介するので、ぜひお気に入りの常備菜を見つけてください。
※記事中で掲載している保存期間は目安です。保存状態などにより異なる場合がありますのでご注意ください。
野菜で常備菜を作ろう! 人気レシピ7選
意識しないとつい不足しがちになってしまう野菜は、常備菜としてまとめて作り置きをしておけば、さっと一品追加できるようになるのでおすすめです。ここでは、食材別で人気のレシピを7つを紹介します。
じゃが芋を使った常備菜
オリーブオイルで仕上げる、酸味の効いたポテトサラダです。ピクルスの汁を味付けに使うので、ピクルスを使い切りたい時にもおすすめのレシピです。
酸味のきいた新感覚のポテトサラダ
じゃが芋とオリーブのさっぱりサラダ
料理=MAKO/撮影=岡本寿
1人分=143kcal
材料4人分
じゃが芋...4個(600g)
ピクルス(きゅうり)...6本
ブラックオリーブ...12粒
スイートコーン(ホール)...100g
ピクルスの汁...大さじ4
ガーリックパウダー...小さじ2
塩...少々
こしょう...小さじ1/3
作り方
1 じゃが芋は皮をむいて一口大に切る。ピクルスとオリーブは1cm厚さの輪切りにする。
2 耐熱皿にペーパータオルを敷き、じゃが芋を広げてのせ、ラップをして電子レンジ(500W)でやわらかくなるまで約9分加熱する。
3 ボウルに2のじゃが芋、ピクルス、オリーブ、コーンを入れ、ピクルスの汁、ガーリックパウダー、塩、こしょうを加えてあえる。
※保存は冷蔵庫で2~3日
れんこんの常備菜
れんこんをカレー粉で味付けすれば、スパイシーで食欲をそそる常備菜の完成です。れんこんは水気があると傷みやすいので、ゆでた後はしっかり水気を飛ばしておくと保存性が高まります。
素朴なれんこんにこってりカレー味が絶妙
れんこんのカレーマリネ
料理=MAKO/撮影=岡本寿
1人分=138kcal
材料4人分
れんこん...600g
たれ
(A)オイスターソース...大さじ2
(A)マヨネーズ...大さじ2
(A)カレー粉...大さじ1
(A)砂糖...小さじ1
作り方
1 れんこんは皮をむいて1cm幅の半月切りにする。
2 熱湯にれんこんを入れ、透明感が出てくるまで3~4分ゆでてザルに上げる。ペーパータオルを敷いたバットに広げてうちわであおぎ、水気をしっかり飛ばす。
3 たれ(A)の材料を混ぜ合わせる。
4 ボウルに2のれんこんを入れ、3のたれを加えてからめる。
※保存は冷蔵庫で3~4日
さつま芋の常備菜
さつま芋を使ったサラダは、みそとマヨネーズでクセになる味付けに仕上げてみましょう。最後に粗びき黒こしょうをたっぷりかけて、少し大人なテイストに。
みそ+マヨネーズでクセになる味
さつま芋のみそマヨサラダ
料理=MAKO/撮影=岡本寿
1人分=324kcal
材料4人分
さつま芋...2本(600g)
ハム...3枚
きゅうり...1本(100g)
(塩少々)
らっきょう...10粒
みそマヨネーズだれ
(A)みそ...大さじ1
(A)マヨネーズ...大さじ4
(A)らっきょうの汁...大さじ3
粗びき黒こしょう...適量
作り方
1 さつま芋は皮つきのまま2cm厚さのいちょう切りにする。きゅうりは2mm幅の輪切りにし、塩もみして洗い、水気を絞る。ハムは色紙切りに、らっきょうはみじん切りにする。
2 鍋にさつま芋を入れて水からゆでる。やわらかくなったらボウルに移し、粗めにつぶす。
3 ボウルにみそマヨネーズだれ(A)の材料を混ぜ合わせる。
4 3に2のさつま芋、ハム、きゅうり、らっきょうを入れて混ぜる。器に盛って、粗びき黒こしょうをたっぷりかける。
※保存は冷蔵庫で3~4日
エリンギの常備菜
エリンギやかぼちゃ、パプリカを使った、色合いもカラフルな焼き漬けのレシピです。カットした野菜を焼いてからたれに漬けるだけで、香ばしく風味の良い常備菜を作れます。
焼いてから漬けるので香ばしい
かぼちゃとパプリカとエリンギの焼き漬け
料理=MAKO/撮影=岡本寿
1人分=194kcal
材料4人分
かぼちゃ...1/4個(400g)
パプリカ(赤)...2個(400g)
エリンギ...3本(200~250g)
たれ
(A)しょうゆ...大さじ2と1/2
(A)酢...大さじ2
(A)砂糖...大さじ1
(A)しょうが汁...大さじ1
(A)ごま油...大さじ1
(A)にんにくの薄切り...1かけ分
(A)赤唐辛子の小口切り...1本分
●ごま油
作り方
1 かぼちゃは7mm厚さのくし形切りにし、長さを半分にする。パプリカはヘタと種を除き一口大の乱切りにする。エリンギは縦に4つ割りにし、さらに長さを半分に切る。
2 たれ(A)の材料を混ぜ合わせる。
3 フライパンにごま油大さじ1を熱し、かぼちゃ、パプリカ、エリンギを中火でじっくり焼き色がつくまで焼く。
4 保存容器に2を入れ、3を熱いうちに入れて漬ける。粗熱がとれるころにおいしく食べられる。
※保存は冷蔵庫で3~4日
しめじの常備菜
ごま油で炒めたしめじとなすに、赤みそを絡めてこってりした味付けの常備菜です。ピリッとした山椒の辛みが病みつきになること間違いありません。少量でも満足度が高く、ご飯のお供にもお酒のおつまみにもおすすめのレシピです。
山椒のピリッとした辛みが病みつきに
しめじのなすみそ
料理=MAKO/撮影=岡本寿
1人分=134kcal
材料4人分
なす...5個(500g)
しめじ...1パック(100g)
赤唐辛子の小口切り...2本分
しょうが...80g
みそだれ
(A)赤みそ(豆みそ)...大さじ2と1/2
(A)砂糖...大さじ2
(A)みりん...大さじ1
粉山椒...大さじ1/2
●ごま油
作り方
1 なすは1.5cm角に切る。しめじは小房に分け、長さを半分に切る。しょうがは粗みじん切りにする。
2 フライパンにごま油大さじ2、赤唐辛子、しょうがを入れて熱し、香りが立ったらなすとしめじを入れて炒める。
3 なすがしんなりしてきたら、みそだれ(A)の材料を混ぜて加え、全体を混ぜて味をからませる。火を止める直前に粉山椒をふり、混ぜる。
※保存は冷蔵庫で4~5日
里芋の常備菜
青のりと削りがつおの風味を楽しむ、いつもと一味違った里芋の煮ころがしのレシピです。電子レンジで加熱し、めんつゆで味付けをするので手間が少なく簡単に作れます。
青のりの風味が里芋を引き立てる
里芋の煮ころがし おかか青のりまぶし
料理=MAKO/撮影=岡本寿
1人分=140kcal
材料4人分
里芋...10個(750g)
煮汁
(A)めんつゆ(3倍濃縮)...大さじ2と1/2
(A)みりん...大さじ2と1/2
青のり...大さじ2
削りがつお...2パック(10g)
作り方
1 里芋は皮つきのまま洗う。耐熱皿にペーパータオルを敷き、里芋を広げてのせ、ラップをして電子レンジ(500W)で約8分加熱する。竹串がすっと入る固さになればよい。
2 タオルなどを使って里芋を持ち、熱いうちに包丁で皮をむき、大きめの一口大に切る。
3 鍋に煮汁(A)の材料を入れて沸騰させ、里芋を入れて弱火で水分を飛ばしながら煮からめる。
4 水気がなくなったら火を止め、バットに移してそのまま冷ます。
5 青のりと削りがつおを里芋の表面が見えなくなるくらいにまぶす。
※保存は冷蔵庫で2~3日
ごぼうの常備菜
きんぴらごぼうと言えばしょうゆと砂糖で甘辛く味付けした、和風おかずの定番の一つですが、ここではあえてソーセージと組み合わせた洋風のおかずをご紹介。ソーセージから出る脂のうまみも生かした食べ応えのある一品です。
ソーセージから出るうまみも生かして
ごぼうとソーセージの洋風きんぴら
料理=MAKO/撮影=岡本寿
1人分=204kcal
材料4人分
ごぼう(大)...2本(300g)
ウインナーソーセージ...6本(135g)
にんにく...1かけ
赤唐辛子の小口切り...1本分
合わせ調味料
(A)しょうゆ...大さじ1と1/2
(A)みりん...大さじ1
(A)砂糖...大さじ1/2
(A)酒...小さじ1
●オリーブ油
作り方
1 ごぼうは洗って4cm長さに切る。耐熱の保存用袋に入れ、めん棒で上から叩き、粗めにつぶす。
2 1の袋の口を少し開け、電子レンジ(500W)で4分加熱する。
3 にんにくは薄切りに、ソーセージは食べやすい大きさに切る。
4 フライパンにオリーブ油大さじ1、3のにんにく、赤唐辛子、ソーセージを入れて中火で炒める。
5 ソーセージから脂が出てきたら、2のごぼうを加える。合わせ調味料(A)の材料を混ぜて加え、水分を飛ばしながら炒め、全体に味をからめる。
※保存は冷蔵庫で3~4日
乾物で常備菜を作ろう! 人気レシピ3選
乾物は常温でも長期間保存が可能ですが、せっかく買ったのになかなか使う機会が無いという方もいるのでは? そこで、切り干し大根やちりめんじゃこ、木くらげを使った常備菜の人気レシピ3種類を紹介します。
乾物を使った和風の常備菜
乾物を使った料理といえば、やはり和風の味付けが定番。まずは切り干し大根を使った和風の常備菜レシピを紹介します。
切り干し大根の常備菜
干した大根をしょうゆに漬ける新潟県の郷土料理「ハリハリ漬け」風の常備菜レシピです。切り干し大根は漬け汁に入れている間に戻るので手間要らずとなっています。
切り干し大根は漬けている間にもどるから手間なし
切り干し大根のハリハリ漬け風
料理=MAKO/撮影=岡本寿
1人分=115kcal
材料4人分
切り干し大根...80g
きゅうり...2本(200g)
かに風味かまぼこ...140g
漬け汁
(A)ポン酢しょうゆ...80ml
(A)砂糖...大さじ1/2
(A)細切り昆布...5g
(A)赤唐辛子の小口切り...2本分
(A)ゆずの皮(青)...1/2個分
作り方
1 切り干し大根はさっと洗ってほぐし、4~5cm長さに切る。きゅうりは斜め薄切りにし、さらに細切りにする。
2 ポリ袋に切り干し大根、きゅうり、漬け汁(A)の材料を入れてよく混ぜ、全体をなじませる。
3 約15分おき、切り干し大根がもどれば食べごろ。かに風味かまぼこは食べる直前にほぐして混ぜる。
※2のポリ袋の状態で保存。冷蔵庫で4~5日
乾物を使った洋風の常備菜
ケチャップやオリーブ油を使って、乾物を洋風にアレンジするのもおすすめです。ちりめんじゃこは骨も丸ごと食べられるので、簡単に豊富な栄養を摂取することができます。
ちりめんじゃこの常備菜
定番の常備菜であるじゃことピーマンの炒め物を、トマトケチャップや中濃ソース、オリーブ油で洋風にアレンジしたレシピです。ピリ辛の赤唐辛子が味付けのアクセントになります。
定番の常備菜を洋風にアレンジ
洋風じゃこピーマン
料理=MAKO/撮影=岡本寿
1人分=105kcal
材料4人分
ピーマン...10個(400g)
ちりめんじゃこ...40g
にんにく...2かけ
赤唐辛子の小口切り...1本分
トマトケチャップ...大さじ3
中濃ソース...大さじ1
こしょう...適量
●オリーブ油
作り方
1 ピーマンはヘタと種を除いて縦半分に切り、さらに横1.5cm幅に切る。にんにくは2mm幅の薄切りにする。
2 フライパンにオリーブ油大さじ1と1/2を熱し、にんにく、ちりめんじゃこ、赤唐辛子を中火で炒める。香りが立ったら1のピーマンを加えてしんなりするまで炒める。
3 ケチャップ、中濃ソース、こしょうを入れて、水分をしっかり飛ばしながら炒め合わせる。
※保存は冷蔵庫で3~4日
乾物を使った中華風の常備菜
木くらげは炒め物やスープなど、中華料理ではよく親しまれている食材。クセがないので、どんな食材とも組み合わせやすいのが特徴です。ここでは木くらげとセロリを使った中華風の常備菜レシピを紹介します。
木くらげの常備菜
木くらげのコリコリした食感がたまらない中華風きんぴらのレシピです。独特の香りがする香味野菜のセロリを合わせ、赤唐辛子を加えることで、食欲のわく一品に。
コリッとした木くらげの食感がたまらない
木くらげとセロリの中華きんぴら
料理=MAKO/撮影=岡本寿
1人分=64kcal
材料4人分
木くらげ...15g
セロリ...1本(150g)
しょうが...30g
赤唐辛子の小口切り...1本分
オイスターソース...大さじ1と1/2
しょうゆ...大さじ1
●ごま油
作り方
1 木くらげは水でもどし、もみ洗いしてしっかり水気を絞って一口大に切る。
2 セロリは5mm幅の斜め切りにする。しょうがは皮つきのまま細切りにする。
3 フライパンにごま油大さじ1と1/2、しょうが、赤唐辛子を熱し、香りが立ったらセロリと木くらげを加えて炒める。
4 セロリがしんなりしてきたら、オイスターソースとしょうゆを加えて混ぜ、水分をしっかり飛ばしながら炒める。辛みが足りなければ好みでさらに赤唐辛子を足す。
※保存は冷蔵庫で3~4日
常備菜の作り置きレシピにチャレンジ
今回紹介した常備菜のレシピは、どれもしっかりした味付け。定番のおかずも調味料や組み合わせる野菜の種類をアレンジすることで、献立のマンネリ化を防げます。副菜のおかずとして食卓に並べても喜ばれることはもちろん、お弁当でも大活躍の予感。不足しがちな栄養をより手軽に補うためにも、常備菜の人気レシピを参考にして、野菜が摂れる常備菜をまとめて作り置きしてはいかがでしょうか。