今日の夕飯は、卵料理のおかずを作ってみませんか? 卵はたんぱく質やビタミンなど、体づくりに必要な栄養がバランスよく含まれている、毎日でも食べたい食品です。コレステロールに関しても、現在は健康な人なら1日2~3個程度は食べても心配ないとされています。ただし、医師・栄養士より栄養指導を受けている方は、その指示に従ってください。
この記事では、卵を使った栄養たっぷりの人気レシピを紹介します。後半では、晩酌時に食べたい卵を使ったおつまみのレシピもご提案。夕飯の献立でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
夕飯のおかずにぴったりな卵料理のレシピ
ここでは、白ごはんにマッチする和風のおかず、夕飯がおしゃれな雰囲気になる洋風のおかず、ガッツリ食べられる本格中華風のおかずに分けて、人気のレシピをご提案します。
白ごはんに合う和風おかず
まずは、白ごはんがすすむ和風おかずの卵料理を紹介します。食べ応えも十分なので、ぜひ挑戦してみてください。
さっぱりした固ゆで卵と牛肉の甘辛味が好バランス
肉巻き卵の照り焼き
料理=脇 雅世/撮影=榎本 修
1人分348kcal
材料4人分
卵...8個
牛もも肉(薄切り)...200g
ピーマン...2個(70g)
(A)砂糖...大さじ3
(A)しょうゆ、 酒...各大さじ2
●小麦粉、油
作り方
1 卵は室温にもどして水からゆで、沸騰してから12分ゆでて固ゆで卵を作り、殻をむいてペーバータオルで水気をふく。小麦粉適量を薄くまぶし、牛肉を巻きつける。
2 ピーマンは縦半分に切ってヘタと種を除き、小さめの乱切りにする。
3 フライパンに油小さじ2を熱し、1の巻き終わりを下にして並べ入れる。巻き終わりが焼き固まったら転がしながら全体に焼き色がつくまで焼く。同時に、あいているところにピーマンを加えて炒め、鮮やかな緑色になったらとり出す。
4 (A)の砂糖、しょうゆ、酒を加え、卵を転がしながら照りが出るまで煮つめ、器に盛る。
5 フライパンに残ったたれに、3のピーマンをくぐらせ、4に添える。たれを卵にかける。
夕飯を彩る卵料理の洋風おかず
洋食で夕飯の献立をお探しの方におすすめしたい卵料理のレシピをピックアップしました。見た目もおしゃれで、味覚だけでなく視覚でも楽しむことができます。
白身がぷるんとやわらかい
とろとろ半熟卵のフリッター
料理=脇 雅世/撮影=榎本 修
1人分417kcal
材料4人分
卵(冷蔵庫から出したてのもの)...8個
衣
片栗粉...大さじ3
小麦粉...大さじ6
塩...小さじ1/3
炭酸水...1/3カップ
かぼちゃ...1/8個(240g)
塩...少々
●小麦粉、油
作り方
1 とろとろ半熟卵を作る。直径約20cmの厚手の鍋に1Lの湯を沸かし、卵を1個ずつ穴あきお玉にのせ、 1~2回湯につけてから沈める。再び沸騰したら火を弱めて静かに煮立つようにして、ふたをして7分ゆでる。冷水にとってしっかり冷ます。殻をむき、使う直前まで冷蔵庫で冷やす。
2 かぼちゃは7mm幅のくし形に切る。ボウルに衣の材料を混ぜる。
3 鍋に揚げ油を入れて中火にかけ、油が冷たいうちにかぽちゃを入れる。かぼちゃに竹串がスッと通るまで揚げ、油をきって塩をふる。
4 卵は4個ずつ揚げる。ペーパータオルで水気をふき、小麦粉を薄くまぶす。揚げ油を180℃ に熱し、卵を衣にくぐらせて入れる。強火にして衣がカリッとするまで1分ほど揚げ、油をきる。器に、かぼちゃとともに盛る。
夕飯に作りたい本格中華風卵料理のおかず
今晩は本格中華風の卵料理にチャレンジしてみませんか? ボリュームたっぷりの中華風卵料理のレシピをご紹介します。
大きめの炒め卵でボリューム感アップ
牛肉と卵のオイスター炒め
料理=市瀬悦子/撮影=福尾美雪
1人分353kcal
材料4人分
卵...4個
(塩少々)
牛肉(切り落とし)...250g
(酒大さじ1 塩小さじ1/4 こしょう少々 片栗粉大さじ1/2)
トマト...(小)3個
長ねぎ...2本
合わせ調味料
オイスターソース...大さじ2
酒、しょうゆ...各大さじ1/2
片栗粉...小さじ1/2
●油
作り方
1 トマトは6等分のくし形に、長ねぎは斜め1cm幅に切る。牛肉は酒、塩、こしょう、片栗粉をもみ込む。卵は溶いて塩を混ぜる。合わせ調味料の材料を混ぜておく。
2 フライパンに油大さじ1を強めの中火で熱し、卵液を流し入れて大きく混ぜ、半熟状になったらいったんとり出す。
3 油大さじ1を足して強めの中火で熱し、牛肉を炒める。肉の色が変わったら長ねぎを加えて炒め、長ねぎがしんなりしたら端に寄せ、あいたところにトマトを加え、両面を焼きつけるようにして汁気を飛ばす。
4 合わせ調味料を加えてさっと炒め合わせ、2を戻し入れて軽く混ぜる。
たっぷりの魚介にふんわり卵で食べごたえ満点
えびと帆立の卵チリソース
料理=市瀬悦子/撮影=榎本 修
1人分389kcal
材料4人分
卵...4個
えび(殻つき・無頭)...12尾(250g)
帆立貝柱(刺身用)...8個
(塩少々 酒、片栗粉、油各大さじ1/2)
しょうがのみじん切り...1かけ分
にんにくのみじん切り...1かけ分
豆板醤...小さじ1
合わせ調味料
水...1カップ
鶏ガラスープの素...小さじ1
トマトケチャップ...大さじ4
しょうゆ、砂糖...各大さじ1
片栗粉...小さじ2
春雨...40g
●油
作り方
1 フライパンに2cm深さの揚げ油を190~200℃に熱し、春雨をほぐし、3~4回に分けてさっと揚げ、油をきって器に広げて盛る。
2 えびは殻をむき、背に浅く切り目を入れて背ワタを除く。帆立とともにボウルに入れ、塩、酒、片栗粉、油をもみ込む。卵は溶きほぐす。合わせ調味料の材料を混ぜておく。
3 フライパンに油大さじ1/2を熱して溶き卵を入れ、さっと混ぜて半熟状に炒め、いったんとり出す。
4 3のフライパンに油大さじ1/2、しょうが、にんにくを入れて熱し、香りが立ったら豆板醤を加えてさっと炒める。2のえびと帆立を加えて炒め、えびの色が変わったら合わせ調味料を加え、とろみがつくまで炒め煮にする。
5 3の卵を戻し入れてひと混ぜし、1の春雨の上に盛る。
メインになる丼もの・麺類
卵をたっぷり使った、夕飯のメインになる丼もの・麺類のレシピを紹介。どれも卵のおいしさをたっぷり味わえる一品になっています。
煮汁は少なめで卵のおいしさを味わう
親子丼
料理=脇 雅世/撮影=砂川千恵子
1人分559kcal
材料4人分
卵...8個
鶏もも肉...200g
玉ねぎ...1個
三つ葉...1/2わ
煮汁
だし汁...1カップ
しょうゆ、みりん...各大さじ2
砂糖...大さじ1と1/3
塩...小さじ1/4
ごはん(温かいもの)...茶碗4杯分
作り方
1 鶏肉は余分な脂を除いて1.5cm角に切り、玉ねぎは縦半分に切って縦7mm幅に切る。三つ葉はざく切りにして、茎と葉に分ける。
2 鍋に煮汁の材料を入れて煮立て、鶏肉を加えてほぐしながら煮る。肉の色が変わったら玉ねぎを加え、玉ねぎの食感が少し残るくらいに1~2分煮る。
3 1人分ずつ仕上げる。ボウルに卵2個を割り入れ、菜箸で黄身をつついて5回くらいざっと混ぜる。
4 2の1/4量を小さめのフライパンにとり分けて火にかける。卵は2回に分けて加える。煮汁が煮立ったら溶き卵を白身中心に流し入れて煮る。白身が白くなりはじめて7~8割固まったら、残りの黄身を全体にまわし入れる。三つ葉の茎1/4量を散らし、ふたをして火を強め、30秒くらい煮立てて火を止める。ふたをしたまま卵が好みの加減になるまでおいて予熱で火を通す。
5 器にごはんを盛り、4をのせて三つ葉の葉1/4量を散らす。残りも同様に作る。
薄焼き卵で包んで屋台風に
オム焼きそば
料理=重信初江/撮影=福尾美雪
1人分896kcal
材料2人分
卵...(小)4個
豚ひき肉...150g
キャベツ...2枚(150g)
玉ねぎ...1/4個
いか天...2枚(約20g)
(A)中濃ソース...大さじ2と1/2
(A)しょうゆ...小さじ1
(A)砂糖...小さじ1/3
中華蒸しめん...2玉(300g)
中濃ソース、マヨネーズ...各適量
●油
作り方
1 キャベツは細切り、玉ねぎは縦薄切りにする。いか天は食べやすい大きさに砕く。
2 中華蒸しめんは袋に切り目を入れて耐熱皿にのせ、電子レンジ(500W)で2分~ 2分30秒加熱する。フライパンに油大さじ1を熱してめんを広げて入れ、2~3分そのまま焼いてさっとほぐしてとり出す。
3 フライパンに油大さじ1を熱して、ひき肉を強めの中火でほぐしながら炒め、少し色づいたらいか天、キャベツ、玉ねぎを加える。2分ほど炒めて2を加えて炒め合わせ、(A)の中濃ソース、しょうゆ、砂糖を合わせて加え、炒め合わせ、とり出す。
4 1人分ずつ仕上げる。卵2個を溶きほぐす。フライパンをきれいにして油少々を熱し、溶き卵を流し入れて全体に広げ、火が通ってきたら3の半量を中央に細長くのせる。焼けた卵をフライパンの向こう側に滑らせ、卵で中身を包むようにして器に返してとり出す。ぬれたペーパータオルをかぷせて手で形を整える。中濃ソースとマヨネーズをかける。
卵で包まずにスクランブルエッグをのせるだけ
とろとろ卵のっけオムライス
料理=重信初江/撮影=福尾美雪
1人分636kcal
材料4人分
卵... 6個
(牛乳大さじ4 塩小さじ1/3 こしょう少々)
鶏もも肉...1枚(250g)
(塩、こしょう各少々)
玉ねぎ...1/2個
エリンギ...1パック(100g)
ごはん(温かいもの)...2合分(660g)
(A)ドミグラスソース(市販品)...150g
(A)しょうゆ...小さじ1
(A)塩...小さじ1/4
(A)こしょう...少々
グリンピース(ゆでたもの)...40g
●バター、油
作り方
1 鶏肉は1cm角に切り、塩、こしょうをもみ込む。玉ねぎは粗みじんに切り、エリンギは5mm角に切る。
2 フライパンに油大さじ1/2を熱し、鶏肉を入れて弱めの中火で3分ほど、ほぼ火が通るまで炒める。玉ねぎ、エリンギを加え、さらに1~2分炒める。
3 ごはんを加え、切るようにして炒め合わせ、Aのドミグラスソース、しょうゆ、塩、こしょうで調味する。器に盛ってグリンピースを散らす。
4 ボウルに牛乳、塩、こしょうを入れて混ぜ、卵を加えて溶きほぐす。
5 3のフライパンをきれいにし、バター15gを熱して溶かし、4を流し入れて弱めの中火にする。大きく混ぜながら、ときどき火からはずして底からよく混ぜ、とろとろになるまで加熱する。
6 余熱で固まってしまわないよういったんボウルにあけ、3の上にのせる。
すぐできる!お酒のおつまみにピッタリな卵料理
夕飯時にお酒を飲みたいという方に、おつまみとしても美味しい卵料理がおすすめです。とろとろした黄身のコクが味わい深い、お酒がすすむレシピです。
黄身をソース代わりに使って
にらの黄身のっけ
料理=野口真紀/撮影=澤木央子
1人分75kcal
材料4人分
卵黄...4個分
にら...2わ
しょうゆ...少々
●塩
作り方
1 にらは根元をタコ糸などで縛リ、塩少々を加えた熱湯でさっとゆで、ザルに上げて冷まして水気を絞り、タコ糸をはずして4cm長さに切る。
2 器に盛って卵黄をのせ、しょうゆをたらす。卵黄をくずして混ぜて食べる。
まったりアボカドにとろとろの黄身がベストマッチ
アボカドのとろとろ卵のっけ
料理=市瀬悦子/撮影=福尾美雪
1人分230kcal
材料4人分
卵...4個
アボカド...2個
たれ
しょうゆ...小さじ2
マヨネーズ...大さじ1
練りわさび...小さじ1/4
万能ねぎの小口切り...適量
作り方
1 とろとろ卵を作る。卵は室温にもどす。鍋にたっぷりの水を入れて強火にかけ、沸騰したら卵をそっと入れ、中火にする。箸でときどき転がしながら、5分30秒~6分ゆでる。冷水にとって冷まし、水の中で殻をむき、ペーパータオルで水気をふく。
2 アボカドは縦半分に切って種をとり除く。たれの材料を混ぜ合わせる。
3 アボカドの種が入っていたくぼみに1の卵をのせ、たれをかけて万能ねぎを散らす。卵の黄身をスプーンでくずし、アボカドと一緒にすくいながら食べる。
香ばしい白身にとろりとした黄身をからめながらどうぞ
フライドエッグのオイスターソースがけ
料理=渡辺麻紀/撮影=鈴木泰介
1人分347kcal
材料4人分
卵...8個
にら...1わ(100g)
もやし...1袋(200g)
たれ
オイスターソース...大さじ2
ごま油...小さじ
●塩、こしょう、ごま油、油
作り方
1 卵は小さな容器に1個ずつ割り入れておく。にらは3cm長さに切る。
2 フライパンにごま油小さじ2を熱し、もやしとにらをさっと炒めて塩、こしょう各少々をふり、器に広げて盛る。
3 フライパンをさっと洗ってきれいにし、油、またはごま油大さじ4を熱し、油はねに注意しながら、卵2個をそっと流し入れる。塩少々をふり、耐熱性のゴムベラなどを使って半分に折る。10秒ほど焼いてそっと上下を返し、両面を2分ほど焼く。残りも同様に焼く。
4 2の器に卵を盛り合わせ、たれの材料を混ぜ合わせてかける。黄身をくずして野菜とあえて食べる。
夕飯に卵料理のおかずを作ろう!
夕飯のおかずにおすすめの人気卵料理レシピを紹介しました。炒めた卵でボリューム感をアップしたり、黄身のとろとろした食感で贅沢な味わいにしたり、卵料理にはさまざまな楽しみ方があります。簡単に作れるお酒にぴったりなレシピもあるので、晩酌時にもおすすめです。簡単にできて効率的に栄養も摂れる卵料理のレシピを、ぜひ今日の夕飯にお試しください。