納豆は蒸し煮大豆に納豆菌または麹菌をかけ、発酵作用によって熟成させた食品です。大豆のたんぱく質が発酵により、とても消化しやすい形になります。昔から日本の食卓で親しまれてきた、低カロリー高たんぱくのすぐれた健康食品、日本が誇る発酵食です。今回は、管理栄養士で料理研究家の村上祥子さんに、「納豆の魅力」や「おすすめのトッピング」を教えてもらいました。
5大栄養素を含む
たんぱく質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラルの5大栄養素、全てを含んでいます。さらに第6の栄養素といわれる食物繊維も含む、バランスのよい食品です。
栄養の主体はたんぱく質
納豆の主なる栄養はたんぱく質。たんぱく質は筋肉だけでなく内臓や皮膚などを作るのに欠かせない栄養素です。必須アミノ酸も多く含んでいます。
血栓に働きかけるナットウキナーゼ
ネバネバに含まれる納豆特有の酵素で、血栓を溶かす働きがあることが知られています。熱に弱いので長時間加熱しないで食べると有効に摂取できます。
イソフラボンの抗酸化作用
大豆が含むポリフェノールの一種イソフラボンは抗酸化作用が高く、アンチエイジングはもとより、骨粗鬆症予防に効果的といわれています。
腸を整える
納豆菌は腸の悪玉菌の繁殖を防ぐ働きがあり、その威力はある種の病原性大腸菌を淘汰するほどであるといわれています。また食物繊維も豊富です。
冷凍保存がおすすめ
納豆は菌が生きているので、購入してすぐに食べない場合は冷凍保存がおすすめです。解凍するときは10分ほど常温におけばすぐに戻ります。
今日はどれにしましょうか?
納豆にトッピング!
※カロリーと塩分は全て1人分(トッピング+納豆45g)です。トッピングの量は納豆1パック(45g)に対する量です。
104kcal/塩分0.4g
アボカド(1cm角切り)大さじ2
98kcal/塩分0.5g
いか(細造り)大さじ1
89kcal/塩分0.7g
白菜キムチ(細切り)大さじ1
89kcal/塩分0.4g
ミニトマト(角切り)1個(10g)
87kcal/塩分0.5g
とろろ昆布(刻む)大さじ1
88kcal/塩分0.7g
たくあん(みじん切り)1切れ(10g)
89kcal/塩分0.4g
玉ねぎ(みじん切り)大さじ1
103kcal/塩分0.7g
わさび漬け大さじ1
95kcal/塩分0.9g
なめたけ大さじ1
98kcal/塩分0.6g
明太子大さじ1
《納豆はかき混ぜてよりおいしく》
納豆は何も入れないで先によく混ぜ、それから添付のタレやしょうゆを加えて、さらによく混ぜてから食べた方が調味料がまんべんなくいきわたりおいしくなります。また、ふんわりとした糸を引くくらいかき混ぜるのもおいしくなるコツです。
取材・文/石井美佐 撮影/スタジオCOM(中野正景)