スマートフォンを便利に使いこなせていますか? 大人女性や、大人女性の親の世代では、まだまだ「スマホが苦手」という人も少なくないと思います。そこで今回は、20年にわたって携帯電話業界を取材し続けているジャーナリストの村元正剛さんに、「スマホで家計簿をつける方法」について教えていただきました。
なにこれ?どうするの?
【今月の相談】
Q.スマホで家計簿をつける方法を教えてください!
A.たくさんの家計簿アプリがあります。使いやすいアプリを選ぶコツをお教えします
スマホで使える家計簿アプリ(※2)はたくさんあります。
どのアプリでも、紙の家計簿と同じように毎日の収支を記録できます。
また、家計簿アプリには、レシートをカメラで読み取って記録できたり、クレジットカードでの買い物を自動で入力できたりなど、より便利な機能を備えているものもあります。
アプリを選ぶ際は、下に挙げた3つのポイントを満たしているものを選びましょう。
いくつかのアプリを数日間使い比べて、自分が使いやすいと感じるものを選ぶことをおすすめします。
家計簿アプリを選ぶ3つのポイント
(1)最も重要なのは画面の見やすさ
文字が小さく表示される家計簿は見づらく、金額の入力も間違いがちです。なるべく文字が大きく表示されて、見やすい画面のものを選びましょう。
「毎日の予算」のメニュー画面。
(2)入力しやすさをチェック
支出額の入力のしやすさは非常に重要です。電卓のように、計算しながら入力できると、割引を受けた場合やまとめて入力したい場合などに便利。一部のアプリはレシートをカメラで読み取って入力することもできます。
「かけ~ぼ」で金額を入力する際は、大きな電卓が表示されます。
(3)カテゴリーが充実していると便利
支出を区分するカテゴリー(費目)の使いやすさも確認しましょう。あらかじめ用意されているもので足りると便利ですが、新しいカテゴリーを追加できるアプリもあります。
「LINE家計簿」は、細かい費目から選んで登録できます。
《アプリを追加するには?》
iPhoneはホーム画面の「App Store」を、Android(※1)のスマホは「Play ストア」をタップ。それぞれのアプリストアの画面で、使いたい家計簿アプリの名前を入力して検索し、見つかったら「入手」または「インストール」をタップしましょう。
App Store
iPhoneで使えるアプリを入手できます。
Play ストア
Androidのスマホで使えるアプリを入手できます。
※1 スマホは大きく分けて、iPhoneとAndroidの2種類があります。Androidは、京セラ、シャープ、ソニー、富士通などが製造しています。
※2 アプリ:スマホで使える機能のこと。使いたいアプリを追加することもできる
初めての人でも分かりやすい
家計簿アプリの使い方
シンプル家計簿(無料)
【iPhone,Android】
必要最低限の機能だけを備えた、初心者にも使いやすいアプリ。会員登録は不要で、すぐに使い始められます。
「入力」の画面を表示させて、日付が今日であることを確認。カテゴリーを選んで、金額を入力します。
「カレンダー」の画面で、これまでに記録した家計簿を確認可能。過去に登録したデータを修正したり、削除したりもできます。
「レポート」の画面では、支出のカテゴリー別の比率をグラフで表示可能。ほとんどの家計簿アプリが同様の機能を備えていて、以降の節約に役立てられます。
カメラでレシートを読み取れる家計簿アプリの使い方
マネーフォワード ME(無料《アプリ内課金あり》)
【iPhone,Android】
カメラでレシートを読み取って支出額を入力できるアプリ。他にも、銀行口座やクレジットカードとの連携など、多彩な機能を備えています。
「入力」の画面で、カメラのアイコン(※3)をタップして、読み取り機能を起動します。読み取りたい品名や金額が枠内に収まっていることを確認してから、シャッターを押しましょう。
鮮明にプリントされたレシートであれば、ほぼ正確に読み取れます。品名や金額が違う場合は、手入力で修正できます。
※3 アイコン:アプリや機能を表すマークや記号。ホーム画面、メニュー画面などに表示される
《その他のおすすめ家計簿アプリ》
毎日の予算(無料)
【iPhone】
1日あたりの使える予算が表示され、節約を意識付けられるアプリ。文字や数字が大きく見やすく表示されることも利点。
かけ〜ぼ(家計簿)(無料)
【iPhone,Android】
シンプルで簡単に使いこなせるアプリ。固定費を設定しておくと、自動で反映される機能が便利。
LINE家計簿(無料)
【iPhone,Android】
カメラでレシートを読み取れる機能や、LINEの「トーク」から支出を入力できる機能を備えています。
文/村元正剛 イラスト/サノマキコ