やりたくてもなかなか実行できないのが断捨離。でも、まずは1日5分だけで大丈夫と言われたら、できそうな気がしませんか? 今回は、一般財団法人 断捨離(R️)代表のやましたひでこさんに「断捨離の始め方」について伺いました。
5分でもできる
断捨離の心得
断捨離をしたくても、なかなか実行できない方も多いと思います。
では1日5分ならどうですか?
5分間の断捨離は車でいえばエンジンの温め。
引き出しを1つ、棚を1段だけというように限定した範囲を短時間でもまず実行することで、徐々に断捨離の習慣が身につき、やがて長時間できるようになります。
断捨離の基本は断(なだれ込むモノを断つ)、捨(ガラクタを捨てる)、離(断と捨を繰り返し、モノへの執着から離れる)の3ステップを繰り返すこと。
滞った家に新陳代謝が起こり、心地よい住空間が生まれます。
さらに自分を大切にする生き方ができるようになります。
まず1日5分から始めてみましょう。
ここから始めましょう
1.明らかに使えないのに放置しているモノ
壊れた電気製品、割れた食器、使えなくなった道具など、あとは捨てるだけなのに家の中にまだ置かれているモノからまず捨てる。
2.溜め込んだ紙袋、箱、缶、リボンなど
きれいだから、立派だから、と溜めておいた紙袋など。いつか使えると思っても出番はなかなかないはず。個数制限をして処分を。
3.試供品や安価なプラスチック製品
お店でついもらってしまう試供品や、プラスチック製品などは捨てて、本当に自分が気に入った「本物」だけを残す。
4.着ないと分かっている服や下着
サイズが変わった、ほつれている、形くずれしている、などの理由で絶対に着ない、着られない洋服や下着は捨てる。
5.お客さま用の食器、寝具
来るあてのないお客さま用としてわざわざ用意する必要はない。自分用に回して使う。上質なものを普段使いにすれば気分もよい。
用意するのはごみ袋
やましたさんは紙袋を活用
↓溜め込んだ紙袋は・・・
持ち手のついた紙袋は、置いたときに立つので、そのままごみ箱になって便利。溜め込んだ紙袋もこうすれば捨てられる。
↓レジ袋は・・・
生ごみや水けのあるごみ用に必要なレジ袋。このスペースにこれだけと決めて数を絞る。紙袋の中に入れてセットして使う。
↓ごみを出す
紙袋はさらに大きい市販のごみ収集袋に入れてごみ出し。「何時に出してもOKのマンションなのでマメに捨てています」とやましたさん。
ごみ袋を片手に「いざ断捨離!」
即断、即決、即断行の第一歩はごみ捨て
断捨離をするには、モノ中心ではなく、いまの自分の視点を意識して、モノを選び抜きます。
そして、その基準に当てはまらないモノを選んで捨てます。
それには即断(要るか要らないか判断する)→即決(不要と判断したモノを本当に捨てるか決める)→即断行(決めたらすぐに実行して捨てる)の3つのステップが必要です。
捨てる行為までして初めて家の中のモノが減ります。
始めるのにおすすめなのは、「即断行」。
実は捨てるという行為がいちばんラクなのです。
まずはごみ袋を用意して、「使えなくなった」モノから捨てましょう。
捨てる行為を実践することで、判断や決断がしやすくなります。
これらは一連のトレーニング。
1日5分ずつ続けるうちに身についてきます。
【次回】傘は長傘、折り畳み各1本だけ! やましたひでこさん「玄関」の断捨離術
取材・文/細川潤子 撮影/原田 崇 イラスト/カラシソエル