「そろそろ本気で部屋を片づけたい!」と思いつつ、いつも中途半端で終わっちゃう...。そんな人は、「本気でモノを減らす」チャレンジをしてみませんか? 一般財団法人 断捨離(R)代表のやましたひでこさんは「生きている空間を快適に保つために、モノを減らすことが大切」と言います。そこで、やましたさんにお聞きした「本気でモノを減らすための3つのステップ」をご紹介します。
60歳からは処分を重視し日常空間を快適にする
人生100年時代といわれています。
これからの人生を満たされたものにするには、生きている空間を快適に保つことが大切なのではないでしょうか。
そのためにしたいのは、まずモノを減らすこと。
モノを処分して空間を整えることです。
「私は自分のことを〝空間クリエーター〟だと思っています」と話す断捨離の提唱者・やましたひでこさん。
見て、聞いて、触って...五感を総動員しながら創造してこそ、居心地のいい空間が生まれます。
最初に余分なモノを片づけ、シンプルな空間を作ってみましょう。
モノに埋もれた人生にしないために
「空間に対する定数が増えないように常にコントロールすること。モノの引き算が重要です」
自分にとって何が大切かを知れば、徐々にモノを減らすことは可能です。
そして、その先に見えるのはこれからの生き方。
単なる片づけだけでは終わりません。
「いま必要としなくなった過去のモノに埋もれて、未来を描けなくなるのは悲しいこと。大事なのは人生をどう終わらせるかではなく、今後どうよりよく生きていくかではないでしょうか」
そもそも断捨離とは
断捨離はやましたさんがヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」から着想を得て、日常に落とし込んだ考え方です。
モノの片づけを通して自分を知り、心を整理して人生を快適にする行動技術なのです。
【断】なだれ込むモノを「断」つ
【捨】いらないモノを「捨」てる
【離】「断」と「捨」を繰り返し、モノへの執着から「離」れる
やましたひでこさんに聞く「本気でモノを減らす3つのステップ」
本気でモノを減らすためのSTEP 1「見る」
とにかく引き出し1つの中身を出して見てみる
・ 家にはこんなにモノが詰まっていたのかと、まず理解すること。
・ 簡単にできる小さい部分、手をつけやすい部分から始める。
詳しい記事はこちら:モノを減らすための第1歩。引き出しの中身を「全部出してみる」効果とは
本気でモノを減らすためのSTEP 2「見極める」
いまの自分に必要なモノかどうかを判断する
・ モノではなく、自分の考えを大事に。
・ いまの自分にとって必要かどうか、自分に問いかけてみる。
詳しい記事はこちら:モノを減らすためには「判断」が大切! いまの自分に必要か「見極める」方法とは
本気でモノを減らすためのSTEP 3「見切る」
不要なモノを家の外に出して捨てる
・ 行動することが重要。不要なモノをとにかく家の外に出す。
・ ゴミとして捨てる、 必要な人に回すなどして、手元から放すこと。
詳しい記事はこちら:不要なモノを...とにかく「家の外」へ! 本気でモノを減らすための「見切る」方法とは
取材・文/細川潤子 撮影/原田 崇 イラスト/みやしたゆみ