無理せず割り切って。「人見知り」が初対面だらけのパーティーで苦しくならない3つの方法

人と一緒にいるのが疲れる、人付き合いが苦手など対人関係に悩みを抱えていませんか。自身も極度の人見知りという午堂登紀雄さんは「外交的な付き合い方が苦手でも生きていける」といいます。そんな午堂さんの著書『「人見知り」として生きていくとと決めたら読む本』(すばる舎)から、口下手や人見知りでも無理せずコミュニケーションができ、孤独すらも楽しむコツを連載形式でお届けします。

pixta_62573942_S.jpg

乗り切り方は3つある

人見知りの典型的な悩みが「初対面の人に話しかけられない」だと思います。

私も極度の人見知りなので、自分から初対面の人に話しかけることはできません。

なぜなら、話しかけても会話が続かないからです。

たとえばパーティー・飲み会・交流会・懇親会・親睦会などではたいていひとりぼっちになります。

宴会で座敷に座っても、隣の人に話しかけることもありません。

席の移動もしないし、トイレから戻ってもまた同じ席に座ります。

そんな人間なので、知っている人や話せる人がいないイベントには、仕事や義理でない限り行かないことにしています。

とはいえ、全てから逃げ回ることはできませんので、私なりに見つけた3つの乗り切り方をご紹介します。

乗り切り方①「出席すればOK」と割り切る

そもそも知らない人ばかりの場にいて、いたたまれない思いをするのは、周囲から「誰とも話していないと、寂しい人だと思われるかもしれない」という恐怖心が背景としてあるといえるでしょう。

しかし、他人が実際にどう思っているのか、本当のところは誰にもわかりません。

ひとりでいる人を見たときに、「あの人、ひとりぼっちだ」「誰とも話せない人なのかな」とチラッと思うかもしれません。

とはいえ、パーティーでは、みなどれだけ多くの人と知り合えるかに一生懸命になっていますから、ぼっちの人はたいていスルーされます。

ですから、必要以上に「居心地が悪い」と感じるのは自意識過剰なのだと言い聞かせることです。

私の場合、出席する必要に迫られるイベントもありますが、そんなときも「義理で来ているのだから、出席することに意味があり、義理が果たせればそれでOK」と割り切るようにしています。

そのほうが気持ちがラクになるからです。

知らない人ばかりのパーティーでは、ムリして話しかけようとする必要はなく、むしろリラックスしてその空気を楽しむことです。

居心地の悪さを感じている人は、その不安感が表情や雰囲気ににじみ出て、おどおどした小人物に映りますから、なおさら話しかけにくくなります。

むしろその場の雰囲気を高みから眺めて人間観察に徹しているほうが、余裕のある人物に見えて、逆に「あの人に話しかけてみようかな」と思われやすいといえるでしょう。

特にぼっちの人ほど同類を発見しやすいので、同じぼっちの人から話しかけられる可能性が高まります。

乗り切り方②ひたすら食べて飲む

義理で出席した懇親会やパーティーでも、私は自分から話しかける勇気がないため、ひたすら食べて飲むことにしています。

そういう場はたいてい飲み放題でセルフ立食なので、自分のペースを守ることができます。

ただし、周囲を拒絶する「近寄るなオーラ」は出さないよう、なるべく上を向いて朗らかな表情を保つようにしており、話しかけられたらもちろん会話をします。

一方、居酒屋などで着席形式の懇親会をする場合、誰とも話さずにパクパク食べたり飲んだりしていると、すぐに食べ終わってしまうため、食べ物は多めに取る必要があります。

なお、料理が出てきた途端にガバっと取ると、「何をやっているんだ、この人は」と思われる懸念があるので、料理が出てきてもしばらく待ち、数人が取った後で自分の分を「多め」に取るようにしています。

涙ぐましい努力です。

このように自分のペースで飲み食いしているうちに時間は過ぎていき、宴会は終わります。

乗り切り方③自分の役割を持つ

最初から知人が誰もいないとわかっているイベントでは、自分がスタッフとして手を上げて運営を引き受けるという方法もあります。

スタッフならば他人と余計な会話をする必要がなくなるうえ、会場内外を走り回っていれば気分も紛れるというものです。

一方、社内の他部署や取引先との懇親会など、顔は知っているけれど、それほど親しいわけではない人たちとの宴会の場合はどうすればいいか。

突発的な誘いであれば「予定があるので」と断れますが、忘年会やプロジェクトの打ち上げなどは最初から予定が決まっていることもあります。

その場合も、何らかの役割を担うことです。

たとえば、自分が注文を取る・お酌をする・料理を取り分けるといった役割を買って出るのです。

瓶ビールを持って上役にお酌をして回る。

グラスがカラになれば、「お飲み物はいかがしますか」と声をかける。

そして「お湯割りお願いしまーす!」などと注文を通す。

大皿料理や鍋料理であれば、同じテーブルの人によそってあげる。

そうやって注文係・鍋奉行・お酌委員長に徹すれば、会話を極限まで減らしつつ、周囲に貢献することができますから、居心地の悪さをある程度回避できます。

自分が目上の立場なら、部下の話を聴くだけに回ればよいでしょう。

そもそも上司の話なんて誰も聞きたくないので、ひっそりと(もちろんムッスリとではなく)息を潜めていることのほうが、かえって部下たちへの貢献だと割り切ることです。

【最初から読む】「内向的なタイプ」を受け入れて、逆らわずに生きていく姿勢が大切

【まとめ読み】「人見知りとして生きていく」記事リストはこちら!

人見知り.jpg気後れしない対人関係の築き方や孤独を楽しむ方法など42のメソッドが全7章で解説されています

 

午堂登紀雄(ごどう・ときお)
1971年岡山県生まれ。中央大学経済学部卒。米国公認会計士。世界的な戦略系経営コンサルティングファームであるアーサー・D・リトルで経営コンサルタントとして活躍。現在は、株式会社プレミアム・インベストメント&パートナーズと株式会社エデュビジョンの代表取締役を務める。『孤独をたのしむ力』(日本実業出版社)など著書多数。

人見知り.jpg

『「人見知り」として生きていくとと決めたら読む本』

(午堂登紀雄/すばる舎)

人付き合いや人と一緒にいることが苦手という悩みを抱えていませんか。口下手で根暗だと自称する著者もその悩みを個人の特性と捉え、適した環境に身を置き、その悩みを解消しました。本書ではそれを42のコツにまとめ、孤独を楽しみ、人見知りでも苦にならない人との距離感の保ち方などが紹介されています。

※この記事は『「人見知り」として生きていくとと決めたら読む本』(午堂登紀雄/すばる舎)からの抜粋です。
PAGE TOP