「なんとなくやる気が出ない...」そんな日はだいたいのことがうまくいかず、さらに憂鬱になる、なんてことも少なくありません。そんな悪い気持ちの流れを解消できるのが、30代で病身の夫に代わりビジネスで大きな成功を収めた臼井由妃さんの著書『元気の作法』(方丈社)に散りばめられたヒントの数々。今回は同書から、いつでも簡単に元気が出るようになる習慣づくりのコツをお届けします。
たちまち元気になる!1秒ストレッチ
何だか憂鬱、やる気がでない。
こんなときって誰にでもありますよね。
体調が悪いならば、医療機関で受診をし、薬を処方してもらい静養をすればいいですし、寝不足が原因ならばその日は無理をせず早目に就寝すればいい。
仕事のミスや人間関係のトラブルが憂鬱の原因ならば、それを解消する策もある程度見えてきます。
問題なのは、原因がわからない憂鬱、元気のなさです。
「何だか憂鬱......」は、気まぐれや怠け心が言わせているように思われがちですが、実は深刻。
なぜそうなってしまうのか?
本人には身に覚えがありませんから、ただ困惑するばかりです。
こういうとき原因を追い求めるのは、さらに憂鬱になるばかり。
精神的な負担になるのでやめたほうがいいでしょう。
なぜそうなってしまったかを考えるのではなく、むしろ、とにかく身体を動かす。
これは元気を維持、増進させる基本です。
身体を動かすことは、運動量やそれにかけた時間に関係なく、ポジテイブになるために欠かすことのできない要素です。
ポジテイブな身体の動きにつられて、心もポジテイブになるのです。
「悩みがあるときには、息が上がるくらい激しい運動をして疲労困憊させ、その夜は爆睡で元気を取り戻す」という人。
「サウナに入り喉の渇きと暑苦しさの極限を課して、憂鬱を取り払う」という力業を駆使する人も私の周囲にはいます。
でも、そんな過度な行動をとらなくても元気になれます。
たとえば、
●鏡の中の自分に向けでパンチ!
「大丈夫!」「イケてる!」など、奮い立たせるような言葉をかけながら、ボクシングのファイティングポーズをする。
→一瞬で爽快になります。
●指の腹を使って頭皮を優しくマッサージ
「いいことが起こる」「ツイてる」など、ポジテイブなイメージを抱きながら五本の指で頭を鷲掴みにし、指の腹を使って後頭部、側頭部、頭頂部などをマッサージする。
→リフレッシュするだけでなく、血行がよくなり髪の毛にハリや艶がでてきます。
●「パン!」と手を叩く
過去のミスやトラブルを思い出してイライラ。定年後の生活や老後を不安視してモヤモヤ......。ネガテイブな感情が止まらないときは、「パン!」と思い切り手を叩きます。
→切り替えのサインになり「今」に気持ちが引き戻され、考えてもどうしようもないことに引きずられる自分にさよならできます。
これらはいつでもどこでもできる、心と体をいたわり自分を癒し、元気を導くストレッチです。
元気が足りない、やる気が今ひとつでない。
そんなときに試してみてください。
案外簡単に元気は取り戻せるものです。
【元気ポイント】ポジティブな身体の動きをすると、それにつられて心もポジティブになる。
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