風邪、乾燥、不眠、代謝の低下などに悩まされるこの季節。体調維持に役立てたいのが、効能たっぷりのホットドリンクです。体をうるおし、胃腸を温めながら心身をケアしましょう。今回は国際中医薬膳師でもある料理家の井澤由美子さんに体を芯から温めて風邪やインフルエンザの予防にも効果が期待できる「ホットドリンクの作り方」を教えていただきました。
体が冷えると免疫バランスも乱れます
「不調から体を守るには、体を冷やさないことが大切」と話すのは、国際中医薬膳師でもある料理家の井澤由美子さん。
「体温が下がると免疫バランスも乱れますから、手軽な飲み物で体を温める習慣を取り入れましょう。その際に知っておきたいのが、食材の薬効。上手に組み合わせることで、冬に悩まされる諸症状の予防になります」
昔から活用されている柑橘類やしょうがなど手に入りやすい食材で作れるので、気になる症状に合わせて試してみましょう。
しょうががピリリとしたアクセントに
「酒粕コーヒー」
1人分65kcal/塩分0.0g
酒粕に含まれる麹菌と酵母の働きで免疫力アップ。コーヒーとしょうがも、体を温める効果にすぐれています。
【これが効く!】
・コーヒー
・酒粕
・しょうが
材料(作りやすい分量・約2人分)
コーヒー(ブラック)...1 1/2カップ
酒粕...大さじ2
(A)きび砂糖(または砂糖)...大さじ1
(A)しょうが(皮ごとすりおろす)...小さじ2
作り方
① 小鍋にコーヒー、Aを入れて温め、酒粕を加えてなじむように混ぜる。
② 耐熱カップに注ぎ、おろししょうが少々(分量外)を添える。
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さっと干すと栄養価アップ「干しえのき茶」
1人分11kcal/塩分0.2g
免疫を高めるえのきだけのビタミンDは、日光に30分以上当てるとアップ。腎機能を上げる塩昆布で味つけを。
【これが効く!】
・塩昆布
・干しえのきだけ
材料(1人分)
干しえのきだけ...40g
塩昆布...小さじ1
熱湯...1カップ
作り方
① 干しえのきだけは2~4mm幅に刻む。塩昆布は長ければ刻む。
② 耐熱カップに熱湯を注ぎ、①を加えて混ぜる。
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取材・文/坂本典子、佐藤由香(シェルト* ゴ) 撮影/公文美和