眠れない、だるい...といった年齢とともに増える体の不調。「薬膳なら解消できます」と言うのは、テレビで活躍しながら国際薬膳師の顔も持つ麻木久仁子さん。そんな麻木さんの著書『生命力を足すレシピ』(文響社)から、「薬膳の基本」や疲れにくくなる「薬膳レシピ」をご紹介。今日の献立にひと工夫を。
山芋は加熱すると生命力が増える
山芋類は、長芋も自然薯も、生命力を補う代表食材。
昔から、山芋を乾燥させたものは「山薬(さんやく)」とよび、漢方薬として使われているほど強い効能があります。
その力は、薬用にんじんと双璧を成すほど。
しかも山芋類は、加熱すると生命力を補う力が増強されるので、温かい汁物はとくにおすすめです。
とことん疲れている日は、片栗粉は入れなくてOK。
柔らかくてあっという間にすりおろせるから、疲れた日にも作りやすいスープです。
生命力を足す一品「大和芋の味噌スープ」
【材料】2人分
・大和芋...150g
・Ⓐ(片栗粉...大さじ1、塩...ひとつまみ)
・だし...400ml
・味噌...適量
・バター...10g
・長ねぎ(みじん切り)...適量
【作り方】
① 大和芋はすりおろし、Ⓐを入れてよく混ぜる。
② 鍋にだしを入れて中火で煮立たせ、①をスプーンですくいながら落とし入れる。
③ 火が通って大和芋が浮いてきたら、味噌を溶き入れる。器に盛り、バターと長ねぎをのせる。
症状別や季節に合わせた70の薬膳レシピを集めた料理本。食材図鑑など薬膳の基本が身に付きます