紫外線に汗、皮脂...。肌にダメージが増える夏ですが、今年はマスクによる肌トラブルも急増! 秋に向け、マスクのダメージケアも含めてしっかり保湿していきたいですよね。そこで、芝浦アイランド皮フ科院長の八木葉子さんと、ヘアメイクアップアーティストの加藤聖子さんに「肌の保湿の極意」をお聞きしました。今回は、知っておきたい「肌を乾燥させる5つのポイント」をご紹介します。
実はこれも肌を乾燥させます。
夏の終わりの肌ダメージは、夏の寝不足とも深い関わりがあります。
寝苦しさで何度も起きることが多いと熟睡する時間が短くなり、睡眠不足状態に。
すると血流が滞り、肌に酸素や水分、栄養分がうまく運ばれなくなり、乾燥します。
眠る環境を整えることが、肌を乾燥から守り、さまざまな肌トラブルの回避につながるのです。
寝不足以外にも夏の寝室には肌ダメージのもとがたくさん。
眠りの環境を、乾燥対策という視点で考え直しましょう。
●寝室の扇風機や冷房の風
涼しい風があると心地よく眠れますが、当たり過ぎると肌の水分は一気に奪われます。
風向きを工夫するなどして、顔に直接風が当たらないようにしたり、風量の調節を。
●舞うホコリ
寝具のホコリが、冷房や扇風機の風で舞うことにより、空気中の水分を吸収して寝室スペースを乾燥させてしまいます。
サラッと涼しく過ごせる寝具の素材を選ぶなどしましょう。
●汗
日中だけでなく寝ているときも汗はかくので、枕カバーなどはこまめに替えて、清潔に保ちましょう。
肌が直接触れる部分は、汗を吸収しやすいものを選びましょう。
●寝不足
昼寝をし過ぎて夜眠れなくなったり、日中より涼しく過ごせるからと夜更かしをすると、寝不足の原因に。
肌の成長ホルモンが活性化する夜は、寝る時間をたっぷり取りましょう。
●脱水症状
夜寝る前に、コップ1杯程度の水分を摂って、体の中も潤しましょう。
汗をかき、体内の水分が足りなくなってくると肌の水分も奪われます。
お酒を飲んだときはいつもより多めに水分を摂ってから寝ましょう。
構成・文/栃木さおり 撮影/大瀬智和 ヘアメイク/加藤聖子 イラスト/多田景子 モデル/伊出梓乃