<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みけ
性別:女
年齢:50
プロフィール:50歳の独身自営業です。
10年ほど前に、友達に頼まれてデパートのアパレルショップでアルバイトをしました。
デパートの改装に伴ってできた新店なのですが、オープンするのに店員が1人足りないという誘いを受けた私は、好奇心もあり引き受けたのです。
私の他は男性店長と女性従業員がいました。
2人とも私より年下です。
女性の方は明るくて親切にしてくれましたが、男性店長は何となく影のある人でよそよそしい感じがしました。
その雰囲気だけでも取っ付きにくいのに、坊主頭で時にサンダルで店に立つ姿に馴染むのが難しそうだなと感じていました。
接客もぼそぼそ声で笑顔が少なく、お客様に聞かれれば答えるといったスタンスで会話も途切れがち。
あまり参考にならないと思いつつも、バイトの身で洋服販売の初心者である自分としては、礼儀正しく感じよく振舞うように心がけていました。
しかし、働き始めてものの2週間で、私はその店長に嫌われてしまいました。
ビギナーズラックで店長の売上げを抜いてしまったのが引き金になった様です。
売り上げは毎週月曜日にバックヤードに張り出されるのですが、店長はその翌日からあからさまに嫌がらせをするようになりました。
無視されたり、横からお客様を奪われるのは当たり前。
私への不満を、自分に都合よく針小棒大に会社に電話で報告するのです。
大人げない人だとガッカリしましたが、気付かない振りをしていました。
そんなある日、ショップの一角にあるストックルームの整理をしていたところ、ストックの間に「笹カマボコ」が挟んであるのを見付けてしまいました。
何故ここに笹カマボコ!?
軽くパニックです。
手に取ってしばらく眺めていましたが、ちょっと落ち着いて考えたらピンときました。
他県に出張に行った店長が、もう一人の女性従業員にだけお土産を買ってきて、彼女に渡せる日までそこに隠して置いたのです。
もちろん、私には何もなし。
嫌われている事を改めて突き付けられた気がして嫌な気持ちになりました。
案の定、翌日に女性従業員が出社すると、ストックルームに呼び出しです。
数日間も温められた笹カマボコなど、もらった方でも戸惑うだろうに。
「もらわなくて良かった」と負け惜しみを心で呟いていました。
他にも、自分が当番の日なのに私にセールス電話を掛けさせて、自分は女性従業員とおしゃべりをしているなど地味に嫌がらせをされました。
店長から会社側への電話の効果(?)もあったのか、私は契約期間の延長もなく、アルバイトが終わりました。
あまり良い思い出はなく、腹立ちだけが残っていましたが、数カ月後に友人から店長が売上げ不振で解雇になったと聞かされました。
それを聞いて...率直に言うと「ざまあみろ」と思いましたし、溜飲が下がりました。
こういうことを言ってしまうのが良いことだとは思いません。
でも、本当に悔しかったんだから...たまにはいいですよね。
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