長くいる「家の中」、今こそ居心地のいい空間にしたい――そんな望みを「好きなもの」でかたちにした圷みほさんの暮らしは、インスタで話題に。圷さんの初著書『かごと木箱と古道具と。』(ワニブックス)から、自宅で実際に使っている家具や食器をご紹介します。
ものがたりのある古道具に惹かれて
ダイニングテーブル、椅子、食器棚......、わが家の家具はほとんどが古道具です。
古道具に惹かれるようになったきっかけは、益子の「仁平古道具店」を訪れてから。
長い年月を経て培われた落ち着きのある佇まいや、深みのある存在感は、新しいものにはない魅力があります。
古道具ならひとつひとつ個性があって、一緒に時を重ねる楽しみも。
ひとつ手にしたら、それに合う古道具を探したり、見つけたり。
わが家の景色にやさしくなじみ、家を美しくいろどってくれます。
「これは昔、こういうふうに使われていたんだよ」と、その道具が持つストーリーを聞くと、愛おしさもひとしお。
●Cupboard(食器棚)
益子陶器市の帰りにたまたま立ち寄ったアンティークショップ「モダンロフト」で購入した食器棚。
普段は吟味に吟味を重ねるわたしですが、このときばかりはビビッときて即決しました。
食器棚は縦に積み上げることもできます。
計測をせずに購入したのに、窓と窓の隙間にピッタリ収まるサイズでした。
●Bookend(ブックスタンド)
食器棚の下の段に、古道具のブックスタンドを置いています。
こちらは「メルカリ」で見つけたものです。
●TV table(テレビ台)
部屋に合うテレビ台がなかなか見つからなかったのですが、「仁平古家具店」のオンラインで発見。
ゆくゆくはテーブルとして使うのもいいかな?と思っています。
リーズナブルで状態も良好!
(現在は「仁平古家具店」のオンライン販売は行われていません)
●Drawer unit(袖づくえ)・Work desk (仕事づくえ)・Container(ブリキ缶)
(左)換えの電池や懐中電灯などを入れている袖づくえ。10年くらい前、「仁平古家具店」の実店舗ではじめて購入し、車で持ち帰りました。
(中)仕事で商品を発送したり、お礼状を書いたりするときはこの机を使います。「仁平古家具店」のオンラインで購入したものです。
(右)「仁平古家具店」で購入した、トタンの缶箱です。あまり使わない、でも捨てられないおもちゃをこっそりしまっています。
●Dining table(ダイニングテーブル)
シンプルなダイニングテーブルは、「クラスカ」で見つけました。
什器のように店頭に並んでいたのですが、裏を見たら値段付き!即決でした。
●Chair(椅子)
椅子はセットで購入せず、気に入ったデザインのものを集めるようにしています。
リビングの作業づくえで仕事をするときは、椅子を移動させることも。
(右)「アーコール」のヴィンテージチェア。
(左)ヴィンテージのスクールチェアは英国製。
どちらも「メルカリ」で見つけました。
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リノベした築40年の集合住宅に「好きなもの」がたくさん。居心地のいい空間のつくり方を全5章で紹介しています