新型コロナウイルスの影響で、外出する時のお供となっているマスク。そこで、ここのところ「顔も隠れているし、メイクもしていない」なんていう人も多いのではないでしょうか?
でも実は「何も塗らないはNG」なんです。
マスクをしていても紫外線が肌を直撃するし、肌荒れの原因にもなるんだとか...。そこで、プロのヘアメイク・KOYOさんに、マスク着用時のメイク術を教えてもらいました。「ファンデーション塗ってもよれちゃうし...」という人は、ぜひ実践してみてください!
湿気やムレ、摩擦のあるマスク。しっかり肌を守って!
こんにちは!ヘアメイクのKOYOです。
外出自粛が続いていますが、皆さんは外出時にマスクを着ける機会も増えていますよね。
「マスクをしているからメイクしなくて楽」
「ファンデが取れるから、何も着けたくない」
なんて人、いませんか?
これ、絶対ダメです。
マスクは外気をなるべく通さないように作られているので、
「湿気やムレ」
「乾燥」
「摩擦」
が起きやすくなるんです。
マスクを外すと、鼻の頭や頬などマスクが当たる部分のファンデが取れていたりしませんか?
こうしたことを防ぐためにも、ファンデーションを正しく塗りましょう。
いわゆる「ファンデーションのよれ」の防止は、今のお肌にとって、そして将来のお肌にとって大切です。
また、「塗る前のスキンケア」や1日の終わりに「しっかりメイクを落とすケア」も合わせて、肌を守ってあげてください。
まずは、下で解説する方法を読んで「ファンデーションの塗り方」をぜひマスターしてくださいね。
「マスク着用時もよれない」ファンデーションの塗り方
① まずは洗顔→化粧水→美容液・乳液で肌を整える
ファンデを塗る前のスキンケア。化粧水、美容液・乳液などでしっかり肌を整えてから実践してみましょう。
② 日焼け止めを塗る
BBクリームやCCクリームに含まれているからそれでいいと思っている人、ダメですよ!
日焼け止め専用のものを塗ることがおすすめです。
ファンデーションは光を吸収するものが多いので、しっかり塗った方がいいですね。
③ ブラシを使ってファンデーションを塗る
手で塗ってしまうと、よれの原因になる皮脂をつけたり、手の脂によって酸化しやすくなります。
これが老化の原因でもあり、破れを作る原因です。
初心者の方にもおすすめなのは、ブラシ・スポンジで塗ることです。
「両方使うと、厚塗りになるのでは?」
なんて人もいるかもしれませんが、ブラシでファンデーションを伸ばし、スポンジで密着度を高めるので心配ありません。
ブラシは毛の密度が高いものの方が使いやすいです。
皮膚が動きづらいTゾーンから毛穴に入れていくイメージで、円を描くように。
頭蓋骨は球体なので、形に沿って塗っていきましょう。
写真のように筆を強くおさえるのは絶対ダメ!
触るか触らないかくらいの感覚で、優しく塗っていきます。
鼻の際など、立体になっている部分はなかなか塗りづらいので、写真のようにブラシの先端をつまんで、隙間を埋めるように塗ってください。
鼻の周りは特に塗り残しがちなので、この方法がおすすめです。
ブラシで顔全体にファンデを塗れたら、次はスポンジです。
④ スポンジで密着度を高める
スポンジもブラシ同様、肌に強く当てるのではなく、ポンポン、スタンプを押す感覚で。
スポンジはファンデーションを追加するのではなく、軽く湿らした状態でポンポンすることで、余計な油分も取ります。
スポンジは1回使ったら洗うのが一番清潔です。
⑤ パウダーで仕上げる
パウダーを塗る時にはパフを使いますが、備え付けのものではなく、パフは毛の短いものの方が、塗ったファンデーションをぬぐい取ってしまう心配がありません。
個人的には100円ショップで売っているもので十分だと思います。
どこを塗ってもきれいに粉がのるように、パフに粉全体をなじませることが大切です。
脂やテカりが気になるTゾーンからのせていきます。
これも軽くおさえるイメージで。
二重の人は、特に二重の溝がよれている場合が多いので、パウダーに塗る前に指でよれを直しておきましょう。
目じり、目の下も忘れがちなので、しっかりパウダーを塗ることが大切です。
パウダーを塗るときも、ファンデと同様、頭蓋骨が球体であることを忘れずに丸みのある部分はその形に沿って塗ってあげることが一番です。
以上で、マスク着用時でもファンデーションの「よれ」を防ぐことができるはずです。 ムラなくファンデを塗ることを意識して、ぜひ試してみてください。
100均の道具を活用して簡単に!
「ブラシやスポンジをどう使ったらいいかわからない」という人も多いと思いますが、実は使い方を覚えるとすごく便利なんです。
最近は100円ショップでもとてもクオリティのいいものも取り揃えているので、ぜひ上のやり方を参考に、挑戦してみてください。
1回使用したら洗うようにしてもらえるのがいいですね。
酸化してしまうので、それを肌に付けるのは避けましょう。
取材・文/栗山春香