生活習慣病を予防してくれるコーヒーは"美と健康の薬"と言えます。そこで、今回はおいしいコーヒーの淹れ方を、第15代ワールド・バリスタ・チャンピオンの井崎英典さんに教えてもらいました。
4つの簡単なコツでコーヒーの味が変わります
多くの健康効果を持つコーヒー。
「おいしく淹れるには、湯と豆(粉)の量、抽出時間をきちんとはかること。
キッチン用のはかりとタイマーを使いましょう。
豆は抽出しやすい中挽きがおすすめ。挽いてある粉でもおいしく淹れられますよ」と、バリスタ(コーヒー職人)の井崎英典さん。
豆(粉)は、購入時の袋のまま冷凍か冷蔵で保存するのも大事なポイントです。
ワールド・バリスタ・チャンピオンが教えるおいしいコーヒーの淹れ方
① 湯100gに対し豆は6~8g
コーヒーの量はスプーンではなく、重さで量るのが鉄則。
これは、コーヒー豆(粉)の密度は焙煎の度合いによって変わるため。
2杯分なら湯300gに対して豆(粉)は18~24gとなり、この範囲で好みの濃度に調節するとよい。
② 淹れる前に器具を温める
ドリッパーに紙フィルターをセットしたら、全体に湯をかけて温める。
紙独特の香りも低減してくれる。
サーバーを温めることで温度の低下を防ぎ、ドリッパーを温めることで抽出温度を高く保ち、コーヒーの成分が十分に引き出される。
③ 湯は蒸らし20%→抽出20%→抽出60%の割合で3回に分けて注ぐ
紙フィルターに挽いた豆を入れて抽出。
このとき、湯を3段階で注ぐのがコツ。
1湯目は20%(300gの湯の場合60g)の湯で約1分蒸らす。
続く2湯目で20%(同60g)を注ぎ、約1分経過後、3湯目で60%(同180g)を注ぎ、約1~2分抽出。
④ ドリッパーを揺すって粉を均一に
1湯目の蒸らし、2・3湯目共に、湯を注ぎ終わった直後に、毎回ドリッパーを3回ほど円を描くように揺すって攪拌。
こうすることで、粉と湯が素早く均等に混ざって効率よく抽出でき、粉が紙フィルターの側面に張り付くことを防ぐ。
構成・取材・文/岡田知子(BLOOM) 撮影/齋藤ジン