何年も同じぬか床を保存して、毎朝の食卓にぬか漬けを並べていらっしゃる方も多いと思います。いちばん手頃な発酵食品であるぬか漬けは、野菜を生で食べられ、植物性の乳酸菌も摂れる優秀な食品。いつものぬか漬けの材料をちょっと変えてみませんか?
風味が増し、素材も柔らかに「ぬか床漬け」
肉や魚は、ぬか床に入れると生臭くなるので、ぬか床を少量取って、まぶして漬けます。
ほどよい塩味が付き、風味も増すので、そのまま焼けば、調味料がいりません。
素材も柔らかくなります。
「鶏肉のぬか床漬け」
① 鶏肉にぬか床をまんべんなくまぶしつける。
② 保存袋に入れ室温に1時間置く。
③ さらに冷蔵庫で2~3日保存すると食べ頃に。魚も同様にして。3~4日保存可能。
「ぬか床漬け鶏肉のソテー」
1人分201kcal 塩分2.3g
材料(2~3人分)
鶏もも肉...1枚
ぬか床...100g 油...適量
クレソン、ミニトマト...適宜
作り方
① 鶏肉をぬか床に漬ける(上記写真参照)。鶏肉のぬかを洗い流し、水分をふき取る。
② フライパンに油を熱し、皮目を下にして入れ、ふたをして弱めの中火で両面焼く。
③ 食べやすく切って器に盛り、クレソンとミニトマトを添える。
「さわらのグリル」
1人分149kcal 塩分1.9g
材料(2人分)
さわら...2切れ
ぬか床...100g
大根おろし、酢...各適量
作り方
① さわらをぬか床に漬ける。
② ぬかを少し落として、グリルで両面焼く。皿に盛り、大根おろしに酢をかけ添える。
【おさらい】「基本のぬか床」の作り方
材料(管理しやすい分量)
ぬか...500g
水...2と1/2カップ
塩...50g
しょうが、にんにく...各1かけ
赤とうがらし...1本
煮干し...10尾
昆布...15㎝1枚
作り方
容器に全部の材料を入れて混ぜる。1週間ほど野菜くずを入れ、毎日混ぜると、ぬか床ができるので漬け始める。
撮影/原 務