<この体験記を書いた人>
ペンネーム:向日葵
性別:女
年齢:52
プロフィール:結婚生活30年。5歳年上の脳梗塞の夫と2人の子供と暮らす、働くお母さんです。
最近、高校時代の友人、A子とB美の二人と再会し、思い出話に花が咲きとても楽しい時間を過ごしました。
その時、「またこんな風に連絡を取り合って会おうよ」ということになり、簡単に連絡がとれるようにと、私とその友人の3人でグループラインを作ることに。
二人とも他県に嫁いでいるため、なかなか会えないので、たまにラインで会話するのも楽しいだろうと、内心、心もウキウキです。
グループラインは、複数の人間がメッセージのやり取りができる掲示板のようなもの。
子供の学校の連絡網に使ったことがあったので、その便利さも知っているつもりでした。
それもあって、この時は特に深く考えず気軽にライン交換をしたのですが、この後、実に困った展開が待ち受けていたのです。
事の発端は、グループラインを作ってから、数日後。
友人A子から、グループの方ではなく、個人宛てで友達申請が来ました。
「グループ登録してあるのに、どうしてわざわざ個人に?」と少し不思議でしたが、何か個人的な相談でもあるのかもしれません。
しかしライン登録したところ、送られて来たのは、彼女の娘さんが連れて来た結婚相手に関する不平不満のオンパレード。
「なんか、IT関連で起業してるとか、けっこう儲かってるとかいうんだけど、あれ、ぜったい胡散臭いよね?」
「見た目はイケメンでお金持っていそうだけど、女にだらしなさそう」
などなど彼氏の実物を見ていない私には返答しづらい内容ばかりで、正直困ってしまいました。
それでも、相談する相手が欲しいのだろうと、その日は延々と続くラインに返事をしていたのですが...なんとなく嫌な予感を覚えました。
「まさか、この調子で頻繁にラインを送ってきたりしないよね?」
漠然とした不安は、見事的中。
良い相手が見つかったとばかりに、翌日から毎日、怒涛のように「愚痴メッセージ」が送られてくるようになり、さらに困った状態に。
ラインだと既読が分かるので、延々と続くメッセージを読んでいるうちに、「どうして返事くれないの?」と新たなメッセージが送られてきます。
今までグチを言える相手がいなかったのだろうと思いますが、ラインが来るのは夜勤の私が寝ている昼間なのです。
私もだんだん目を通すのが苦痛になってきてしまいました。
いろいろ迷った末、夫が脳梗塞で倒れて以来、夜勤の仕事で昼夜逆転の生活をしているため、ラインの送られてくる昼間は寝ていることを伝えました。
さらに、夫の通院の付き添いや、私自身の持病の治療などもあり、常にラインに反応するのは無理だと送りました。
すると、A子からの愚痴ラインは、ピタリと送られてこなくなりました。
A子には少し悪いことをしたかな? と思いましたが、やはり背に腹は代えられません。
すぐにメッセージのやりとりができるライン。
便利な半面、使い方を誤ると大変なことになると、この一件で身をもって実感しました。
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