「食器は腐らないから」同居する70代後半の母が「友人の不用品」をほいほい引き受けてきて...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:しろすけ
性別:女
年齢:40
プロフィール:40歳のパート勤務です。

「食器は腐らないから」同居する70代後半の母が「友人の不用品」をほいほい引き受けてきて... 22.jpg

母とは私が結婚後一度離れて暮らしましたが、去年、私達が家を建てたのを機に一緒に暮らし始めました。

母は70代後半で、父は3年前に亡くなりました。

母がうちに越してくるに際して「身近な物や愛着のある物」は出来るだけ多く持ってきてもらったのですが...その量にはとても驚きました。

もともと母は食器類を集めるのが好きな人です。

最初は「食器なら常に使う物なので、もってきてもらえると有り難いな」などと考えていましたが、いざ運ばれてきたものを見ると「な、何人家族分あるの?」と怯むほどの数でした。

服も多い方かな、と思いましたが、愛着もあるのだろうしと思い、整理などせずにそのまましまいました。

そうして同居がスタートしたのですが...ほどなく、母の持ち物が多い理由の一つが分かりました。

母の住んでいた家はもともとうちと近く、母のお友達ともまだお付き合いがあります。

そのお友達とよくお茶のみをして楽しんでいますが、そのお友達が着られなくなった服や使わなくなった食器などを、母は軽い気持ちで貰ってきてしまうのです。

今ではほとんど使わないやかんを貰ってきたり、あまり使わないようなグラスを幾つも貰ってきたり......。

服も何度か「あなたが着るかと思って」と貰ってきました。

ですがサイズはともかく、デザイン的には遠慮したくなるものがほとんどです。

そんなに頻繁に貰ってこなくてもいいのではないかと意見したこともありますが、相手から「いる?」と聞かれると断りづらい、というのと、使う機会があるかもしれないから...と「とりあえず」受け取ってしまうのだそう。

それならば、うちで使う機会がなさそうだったら捨てるのか...というと捨てません。

食器類は腐るものじゃなく、いつか使えるから捨てたくない。

服は庭仕事の作業着や雑巾にするから捨てない。

そう言うのです。

...とは言っても使う食器の数にも限度があるし、作業着もこまめに交換して捨てる訳でもありません。

母が私を育ててくれていた時には、余計な食器や服を買える状態ではなかったことを考えると、母は物が沢山ある今の生活を楽しんでいる様な気もします。

そう考えると、強引に捨てろと言うのもかわいそうかなと思ってしまう自分もいます。

こっそり捨ててしまうのも意地悪ですし、今まで言われるがままにしまってきました。

ですが流石にしまう場所に苦労する様になってきました。

友達に聞かれて断れない気持ちも分かりますが、このまま気軽に貰い続けられると収拾がつかなくなる予感しかありません。

母がお友達と楽しく過ごせるのは嬉しいことなのですが、どうしたら断れるか、そして捨てられるようになるか、母と一緒に考えていきたいと思います。

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