集中力が途切れちゃった...そんな時にサクッと気分を切り替えられる「消去動作法」って?

何を始めるにも時間がかかる、すぐに気が散る...そんな悩みを解決する方法があることをご存知でしょうか。必要なのは、たった30秒。わずかな時間で「集中力」を発揮して持続できるメソッドがまとめられた『30秒集中法―いきなり一点にすべての能力を集め、持続させる―』(森 健次朗/ワニブックス)から、誰でもできる「集中する技術」を連載形式でお届けします。仕事や普段の生活で、きっと「良い結果」が残せるようになるはずです。

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途切れた集中を復活させる「消去動作法」

やらなければならない仕事や勉強をしているときに、人から話しかけられる、電話が鳴るということはよくあります。

怒られたり、嫌な思いをしたらその気持ちを引きずってしまう。

やらなければならないことがたくさんあり、そのことが気がかりである。

こういったことは、社会人なら当然起こり、しかたがないことではありますが、集中を途切れさせてしまいます。

このようなときは、自分の気持ちをうまく切り替えてリフレッシュして、やるべきことに向かわなければなりません。

この場合は、「消去動作法」を試してみてください。

「消去動作法」とは、リフレッシュやストレスの軽減のための自律訓練法です。

催眠状態から覚醒状態へと意識を切り替えることが目的となります。

まずは、両手の指同士をからませ、がっちりと組みます。

手を組んだら、次は両手のひらを外に向けます。

両ひじを斜め右下や左下に伸ばします。

これを2~3回繰り返します。

ひじを伸ばすときに、「終わった~」「スッキリした~」と言葉にすると、よりリラックス感が意識にのぼります。

体を動かすことと同時に、とらわれていることから解放されたということを意味する言葉をつぶやくことで気分が切り替えやすくなるのです。

ネガティブな感情を消去し、スッキリした気分で、目の前のことに集中していきましょう。

仕事では、多くの業務を1日のうちにこなしていかなければなりません。

書類仕事や、打ち合わせ、会議、アイデア出し、社内の人々とのコミュニケーションなどの様々なことが組み合わさって1日はでき上がっています。

これら一つひとつを瞬間的に忘れて、次することに没頭することはなかなか難しいものです。

勉強も同じでしょう。

様々な教科や分野をいくつか並行して学んでいくことが普通で、ひとつのことを学んだらまた次を学ばなければなりません。

そのときに、短時間で気分を切り替えて、次やることに集中することは大変重要です。

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コントロールできることだけに集中して〝メリハリ〟をつける

目の前のことに集中できる人こそが、何事も結果を出していきます。

やはり、「今、ここ」に意識を集中させることが大切なのです。

そして、あなたがコントロールできることは、「今、ここ」しかないのです。

過去の出来事も他人もコントロールすることはできません。

だからこそ、コントロールできることに全力を注ぎ、自分がコントロールできないことには心を乱さない、引きずられないことが大切です。

人間ですから、心がとらわれてゆらぐこともあるでしょう。

それはしかたがないのですが、切り替えることは技さえ知っておけばできます。

気分を切り替えていくことが集中状態をつくるためには必要不可欠です。

この「消去動作法」を利用して、マイナスの心の状態を、平常心へと導けばいいのです。

体を動かし、言葉をつぶやくことで、心に区切りがつきます。

仕事や勉強が一区切りつき、次に向かわなければならないとき。

集中していたのに、外からの刺激によって、気が散ってしまったとき。

こういった場合に、「消去動作法」を行なうと、今ここに集中しやすくなります。

気分を切り替えたいとき、気が散ったときには、ぜひ、この方法を試してみてください。

自分の能力を最大化できる「30秒集中法」記事リストはこちら!

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森 健次朗(もり・けんじろう)

株式会社集中力 代表取締役。一般社団法人 日本集中力育成協会 代表理事。オリンピック競技ウエア(陸上、水泳)の日本及び世界各国の開発を担当し、シドニー五輪で注目を集めた「サメ肌水着」の世界特許の発明者でもある。「リラックス法」「集中法」を体系化し、「集中力発揮法」を伝える講師を育成する協会を設立。

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『30秒集中法―いきなり一点にすべての能力を集め、持続させる―』

(森 健次朗/ワニブックス)

面倒くさい、気が散る…何かを始める前に横たわるこんな問題。解決するために必要なのは「集中力」です。集中するために必要な時間は、たったの30秒!普段の習慣を少しだけ工夫すれば、仕事や勉強などさまざまなことがきっとうまくいきます!

※この記事は『30秒集中法―いきなり一点にすべての能力を集め、持続させる―』(森 健次朗/ワニブックス)からの抜粋です。

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