専門家が教える「集中力」の凄さ「発想力、行動力...すべての能力を凌ぎます」

何を始めるにも時間がかかる、すぐに気が散る...そんな悩みを解決する方法があることをご存知でしょうか。必要なのは、たった30秒。わずかな時間で「集中力」を発揮して持続できるメソッドがまとめられた『30秒集中法―いきなり一点にすべての能力を集め、持続させる―』(森 健次朗/ワニブックス)から、誰でもできる「集中する技術」を連載形式でお届けします。仕事や普段の生活で、きっと「良い結果」が残せるようになるはずです。

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集中力はすべてを凌駕する。

大きな成果を出すために必要なこととは、なんなのでしょうか。

発想力、思考力、理解力、段取り力、文章力、記憶力、情報収集・処理力、行動・実行力......、様々なことが思い浮かぶことでしょう。

これらはすべて成果を生み出すために役立ちますが、私はこれらよりももっと大切な力が集中力だと考えています。

なぜなら、〝すぐに強く〟集中状態をつくることで、あらゆる能力が引き出されるからです。

どんなに計画力があったとしても、一つひとつの作業を集中して行なえなければ意味がありません。

どんなに実行力があっても、集中できなければ行動の質は下がってしまいます。

その他の力に関しても同じことで、集中力がなければ成果はなかなか出づらいのです。

つまり、集中力を高めてこそ、様々な能力を引き出すことができ、すべては集中力にひもづいているのです。

すべての能力のベースである集中力がなければ、成果は出せません。

逆に言えば、他の能力がなくても、集中力さえあればなんとかなってしまいます。

目の前のことに強い集中で向かうことができれば、段取り力や発想力などがなくても、なんとか一定のレベルの成果は出せるものです。

仕事も勉強も、そしてスポーツも芸術も、一流どころが意識しているのが、集中力をいかに高めるかということなのです。

たとえば、一流のアスリートは自分なりに集中を高めるためのルーティンを持っています。

あなたも選手が競技に向かう前に、音楽を聴いたり、ひとり言をつぶやいたりしているのを一度は見たことがあるのではないでしょうか。

業界に関係なく、トップになればなるほど「集中状態をいかにしてつくるか」ということに意識を向けているのです。

とにかく、集中力こそ、自分の能力を最大限に引き出すとわかっていて、もっとシンプルに言ってしまえば、集中力はすべての能力を凌ぐと知っているのです。

創造こそが評価につながる

集中できると、物事に没頭することができますが、メリットはそれだけではありません。

そこから、直感や想念(心に浮かぶ考え)を生み、創造することができるようになります。

集中することで、物事を思考し、発想を生むことができ、記憶したり、記憶を引っ張り出す感覚も鋭くなります。

仕事でも勉強でも、それをなぜやるのかと言えば、何かについて考え、新しい発想や価値観をつくり出すためです。

この創造の作業こそが、成果となり、評価につながるのです。

集中とは、「今、ここに意識を集めること」にとどまらず、その先に大きな成果を生み出してくれるのです。

集中することで、「直感」→「想念」→「創造」という流れが生まれます。

仕事でも勉強でも、評価されるためには他にはない情報、過去にない思考、時代のニーズに適応した答えを生み出すことが大切です。

時代や市場、現場が欲しい答えを、新しくつくることが重要なのです。

人間は自分の能力を使って、過去や現在の情報を頭の中でかけ算し、化学反応を起こしていくものです。

情報をひらめきという直感、想念に変え、何かを創造していくことができます。

たとえば、今のあなたの知識が〈青〉だとします。

新しく知った情報を〈赤〉だとすると、頭の中で混ざり合って新しく〈紫〉ができ上がります。

新しい情報を知ることで、〈紫〉というひらめきが生まれるのです。

「集中→直感→想念→創造」という流れは、業界や職種に関係なく、成果を出す場面で当てはまります。

集中力から始まるフローが大きな成果を生む!

たとえば、会議の場面を考えてみましょう。

【集中】参加者の中で決定権がある人の言葉、目つき、態度、表情に対して五感を使って集中する。
【直感】過去の経験、情報、自分の強みから、決定権者の希望、期待に沿った案がひらめく。
【想念】その案を頭の中で想像して、具体的な形へと展開していく。
【創造】想像したことを具体的な言葉や形にして、意見を通す。

もうひとつ、商品開発の場合を考えてみましょう。

【集中】過去の商品や他社製品、現在ヒットしている商品を総合し、アイデアづくりに集中する。
【直感】今の時代が求めている新しいアイデアがひらめく。
【想念】その案を頭の中で想像して、具体的な形へと展開していく。
【創造】イメージから、具体的な試作品などを検討し、最終的な商品を生み出す。

「今抱えている問題を解決する」「社内外でうまく交渉し、意見を通す」「ヒット商品やサービスをつくり出す」など、集中力から始まるフローが成果を生み出してくれるのです。

集中するのは、初めの30秒だけでいい

集中力こそが、成果を出すための最大の武器となります。

あらゆる能力を支えているのが集中力だからです。

しかし、「なかなか集中できない」という人は多いものです。

だからこそ、私自身、企業やアスリート、アーティストなどの人々から指導の依頼をいただくという現実があります。

そこで紹介したいのが、30秒以内で集中できる技。

短時間で、すぐに強く集中する。

また、切れてしまった集中を、短時間で復活させる。

つまり、「瞬間的に集中し、その集中を持続させること」が目的です。

気持ちを高めたり、やるべきこと(今の職業でやっている仕事など)を無理やり好きにならなくても集中できる方法です。

私は以前、小学生向けの学習塾を主宰していました。

様々な集中法を駆使して子供たちに指導していた中で気づいたことがあります。

それは、どんなに効果がある集中法を伝えたところで、めんどくさい方法は実践できないということです。

複雑であったり、マインドを変えるといったアプローチの集中法は手間がかかるので、はっきり言って実践してもらえなかったのです。

これは、大人でも同じことです。

社会人は日々忙しさに追われています。

そんな中で、時間がかかったり、複雑な集中法など実践できないでしょう。

だからこそ、〝簡単で手っ取り早く〟そして〝誰にでも使える〟テクニックを紹介します。

私は長いこと集中力向上に特化して指導を行なってきました。

その経験の中で編み出した独自の30秒集中法。

何かを始める前には、30秒のルーティンを行うだけでいいのです。

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本書には、他にもたった30秒で「生産性」「効率」「継続性」が高められる努力不要の実践的な集中メソッドが解説されています。

書籍の詳しい内容は、こちらからAmazon書籍購入ページを参照ください

 

森 健次朗(もり・けんじろう)

株式会社集中力 代表取締役。一般社団法人 日本集中力育成協会 代表理事。オリンピック競技ウエア(陸上、水泳)の日本及び世界各国の開発を担当し、シドニー五輪で注目を集めた「サメ肌水着」の世界特許の発明者でもある。「リラックス法」「集中法」を体系化し、「集中力発揮法」を伝える講師を育成する協会を設立。

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『30秒集中法―いきなり一点にすべての能力を集め、持続させる―』

(森 健次朗/ワニブックス)

面倒くさい、気が散る…何かを始める前に横たわるこんな問題。解決するために必要なのは「集中力」です。集中するために必要な時間は、たったの30秒!普段の習慣を少しだけ工夫すれば、仕事や勉強などさまざまなことがきっとうまくいきます!

※この記事は『30秒集中法―いきなり一点にすべての能力を集め、持続させる―』(森 健次朗/ワニブックス)からの抜粋です。

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